台湾人アーティスト3人の作品展開幕 台日の歴史的つながり題材に 山口(台北駐日経済文化代表処台湾文化センター提供)

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(東京中央社)台湾人アーティスト3人の作品を集めた展覧会が3日、山口県山口市の山口情報芸術センター(YCAM)で始まった。日本の近代化と共に産業が発展し、国際貿易港が誕生した福岡県北九州市の門司と門司港を舞台に、人形浄瑠璃とCGアニメーションを組み合わせた映像とライブパフォーマンスの作品「浪のしたにも都のさぶらふぞ」などを展示している。

作品を制作したのは、台湾を拠点に活動する許家維さんと張碩尹さん、鄭先喻さん。3人は共同で日本統治時代の台湾における砂糖産業を起点に、台湾と日本の歴史的関係や近代化の記憶をたどるプロジェクトを進めている。展覧会はYCAM開館20周年記念事業の一環として9日3日まで開催される。

2日に行われた関連の式典で台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の周学佑(しゅうがくゆう)副代表は、作品を通じて山口と台湾の関係の深さを知ることができるとし、鑑賞を呼びかけた。

展覧会に協力した台湾文化センターは、YCAMでは今後も台湾映画上映会や音楽公演などのイベントを行うとし、今夏は山口で台湾の息遣いを感じられるとアピールした。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)