「みんかぶ」が集計する「個人投資家の予想（最新４８時間）」の３０日正午現在で、武蔵精密工業<7220.T>が「売り予想数上昇」で５位となっている。

　同社はホンダ<7267.T>を主要取引先とする自動車・２輪部品メーカー。自動車の生産回復基調が続くなか、２４年３月期の最終利益は前期比２．９倍の７０億円を見込む。５月１２日には決算とともに、中国の自動車部品メーカーからの新規受注も発表したが、上値を追う姿勢は限られた。

　ＰＢＲ（株価純資産倍率）は１．１０倍と、自動車部品メーカーの１倍割れが目立つなかにあって、割安感に注目した買いが集まりにくい状況にある。チャート上では５日移動平均線と２５日移動平均線のデッドクロスを形成しており、目先の株安懸念が強まったことが、売り予想数の増加につながったとみられている。同社株はこの日、前日比で一時２％を超す下げとなったが、２００日移動平均線を下回った局面で押し目買いが入り下げ渋った。

出所：MINKABU PRESS