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約130万円のEVハッチバック

BYDは4月18日開幕の上海モーターショーで、新型EV「シーガル(Seagull)」を公開した。中国で最も安価な乗用EVの1つになると期待されている。

【画像】中国EV大手のBYD、ラインナップ強化【新型シーガルやシール、アット3を写真でじっくり見る】 全62枚

フィアット・パンダとほぼ同じ大きさのコンパクトな4人乗りハッチバックで、既存のBYDドルフィンの下に位置するエントリーモデルとなる。


上海モーターショーで公開されたBYDシーガル    AUTOCAR

BYDはドルフィン、シール、アット3の計3車種を欧州向けに導入予定であることから、シーガルもラインナップに追加する可能性はある。しかし、BYDのオーストラリアの輸入代理店がシーガルの輸入を断念しているため、右ハンドル車の優先順位は今のところ低いと言えるだろう。

シーガルのサイズは、全長3780mm、全幅1715mm、全高1540mm。ショートオーバーハング、短いボンネット、アップライトなリアエンドなど、運転のしやすさを重視していることが伺える。

スタイリング的には、BYDのEVファミリーの一員であることが明確に伝わる。一連のデザインは、アルファ・ロメオ8Cコンペティツィオーネ、セアト・イビサ、アウディやランボルギーニのモデルで知られるBYDグループのヘッドデザイナー、ヴォルフガング・エッガー氏が担当した。

アット3やシールと同様、シーガルはBYD最新の第3世代EVプラットフォームを使用している。同社はまだ正式な仕様を発表していないが、中国からのリーク情報によると、フロントマウントのシングルモーターの出力は75psと100psの2種類あり、バッテリーも2種類から選択可能なようだ。30kWhのバッテリーでは航続距離305km、38kWhで405kmとされる。

30kWh仕様は、BYDのEVとして初めてナトリウムイオンバッテリーを採用した。製造コストが安いという特徴があるが、低温に弱く、エネルギー密度が低く、充電速度も遅いという欠点がある。

インテリアでは、兄弟車の特徴的なコクピットデザインを小型化し、ボタン操作で回転する12.8インチのセンタータッチスクリーンと5.0インチのフルデジタルメータークラスタを装備している。

価格については、中国メディアによると、7730ポンド(約130万円)で発売されるとのことだ。