天竺鼠・瀬下豊に交通事故で有罪判決「違反を5回」裁判で明かされた衝撃事実、事故直後の“吉本の対応”
お笑いコンビ・天竺鼠の瀬下豊(43)が2021年、東京都中野区内で車を運転中に事故を起こし、バイクの運転手が骨折していたことがわかった。1月26日、スポーツ紙などが瀬下に禁錮10月・執行猶予3年(求刑禁錮1年)の判決が下ったと報じ、世間は驚きに包まれている。
事件が起きたのは、2021年12月25日午後1時28分。
交差点で赤信号に気付かず時速10キロで進行した瀬下の車は左方向からやってきたバイクに衝突し、転倒させ、運転手に約3カ月のけがを負わせたという。自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪に問われた瀬下は意見陳述の最後でこう述べた。
「被害者と一生付き合うつもりで償っていく」──。
開廷時間ギリギリに現れて
瀬下といえば、2022年3月、そして4月と『週刊文春』に複数の女性との不倫があったと報じられたことが記憶に新しい。妊娠し出産を希望するも中絶を要求された女性からの告発、別の女性に対しては陵辱的・暴力的な行為を働いていたという内容も含む衝撃的なスクープだった。15年以上前の過去のことも含むとはいえ、報道を受け、瀬下は芸能活動を自粛することに。
同年6月にライブで復帰して以降、テレビ出演もするなど、復調傾向にあったなかでの今回の事故報道。ネットでは「また瀬下がトラブルか」といった辛辣な声も多く聞こえてくる。
報道がなされる前日の25日に裁判は行われた。当日の様子について、“この目で見て”その全容を把握している人物がいる。裁判傍聴芸人として知られる阿曽山大噴火氏だ。彼は26日にラジオ番組『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)に電話出演。その日の様子を克明にレポートしてみせた。
「放送で阿曽山さんが語っていたことは非常に興味深かった。まず、傍聴人が3人しかいなかったのに対し、瀬下さんの弁護人は3人。なかなかの気合いの入りようですよね。瀬下さんは開廷時間ギリギリに裁判官の横にある扉から現れた法廷に現れたそうです。芸能人だから入場も配慮されたのでは? と。裁判官が読み上げる職業についてもお笑い芸人と言わずに『陳述書にある職業に就いている』といったように気を遣われていたそうです」(スポーツ紙記者)
発覚した5回の“交通違反”
阿曽山氏が語ったところによると、瀬下の車に衝突したのは53歳の被害男性が運転するバイク。男性は右橈骨遠位端骨折、全治101日の怪我を負ったという。被害者は事故の後に病院に搬送されて骨折していると判明、14本のボルトとプレートを入れた。仕事は配送業をしていたが2022年の8月に仕事に復帰したところ、「転職を余儀なくされた」のだそうだ。
「クリスマス当日だったその日、瀬下さんはSNSに投稿するための動画を撮影するため、広めの公園を探して運転していたと供述していたそうです。隣の助手席には娘が。会話に夢中になっていたら、左から「ドン!」と音がして事件に気づいたと言います。確かにそのころはよくSNSでお子さんの写真などをアップしていた時期でしたね。不倫報道以降はSNSにアップしていた子どもの画像は一部削除していますが……」(同・スポーツ紙記者)
救急車や警察への通報は瀬下が行ったこと、その場ですぐに連絡先を交換、直接4回謝罪も行ってきたとも阿曽山氏は明かしている。また、被害者の男性は謝罪を受け入れて寛大な処分を求めているとの『嘆願書』、保険から治療費が払われたことの『証明書』、瀬下の妻からの『陳述書』などが提出されたとも。
しかし、裁判のなかでは今回の事故が瀬下の“たった1回きりの過失でない”ことが明かされることに。
「裁判のなかで、前科・前歴はないが、交通違反に関しては、いままで5回もあったことがわかったそうです。2020年にも赤信号の見落としがあった。大阪から東京に移り住んだあたりの2017年から違反が増加、それまではゴールド免許だったはずが、違反が重なっていったといいます。奥さんも運転免許を持っていて、家族と一緒のときは奥さんが運転していると供述したそうです」(同・スポーツ紙記者)
しかし、検察からは痛いところを突かれたりもしたようで、「5回も違反をしているのに運転に対する意識は変わらなかった?」といった問いも投げかけられたという。瀬下は「ゴルフバッグを持ち出してのYouTubeの撮影のとき」など、どうしても運転しなければならないときに限って運転するように心がけているというが、その頻度は「週に一程度」と、少なくないのでは……? と思われるような場面も。妻からは違反したら「運転させへん!」と言われているのだとか。
吉本からの処分は「出ていません」
「また、裁判中に『この事故について仕事先に(所属事務所の『吉本興業』)に報告したのか』という質問もされていたといいます。瀬下さんは『報告した』としながらも、処分については『出ていません』と供述したんだそうです。
2017年に同じ事務所のインパルス堤下敦さんが抗アレルギー薬と睡眠薬を飲んで意識朦朧の状態で運転し、事故を起こした際は警視庁に書類送検されましたが、お咎めはなかった。しかし、その年の10月にも運転中にゴミ収集車に追突するという事故を起こし、2人のケガ人を出し、吉本は彼を『謹慎処分』にした。その約7ヶ月後には活動再開を発表しています。今回の瀬下さんのケースだと、被害者が処分を軽くするための嘆願書を出していること、事故が2021年という比較的過去に起こった出来事だということから、再び謹慎ということはないのでは? という見方をする者も少なくない」(別のスポーツ紙記者)
過去のものとはいえ、不倫騒動を含め、またも不祥事が表に出てしまい、またもイメージダウンを免れない状況に置かれた瀬下。本人、そして相方の川原克己もダメージを受けたに違いないが、この件についてショックを受けた芸人はほかにも……。
「不倫騒動で謹慎していた瀬下さんに助けの手を差しのべたのは同期のかまいたちの2人でした。大阪時代から親しい仲で、ボケの山内健司さんは謹慎中の瀬下さんに家族同士で食事に行こうと誘出したりと、支えていました。また、ネットのかまいたちの番組などで瀬下さんを起用するなど、裏でも動いていた。ゆえに、今回スポーツ紙などから大きく報じられてしまったことについては少なからずショックだったと思いますよ」(放送作家)
過去を乗り越えられるか。