乃木坂46・遠藤さくら、齋藤飛鳥、梅澤美波、賀喜遥香

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 「乃木坂46」今年最大の事件と言えば、5期生・中西アルノによる“大快挙”からの“大転落”だろう。3月に発売された29thシングル『Actually…』のセンターに、グループ加入後わずか1か月という彼女が大抜擢。初のお見立て会では「かつてない歌声」と評され、乃木坂の新時代の幕開けを予感させた。

 ちなみに彼女のセンター就任は、グループ10年の歴史を通しても史上最速で最短だったという。ところが、その前後の時期から加入前、モデル撮影会に登録し、1時間3000円でのモデルの仕事をしていた過去が明るみに。そればかりか、食事やカラオケをしている写真まで流出すると、『文春オンライン』(文藝春秋)がこれを“パパ活疑惑”と大々的に報道。これによって一気に風向きが変わり、中西は約1か月以上の活動自粛を余儀なくされる。

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 さらに、先の『Actually…』のMVも急きょ、齋藤飛鳥と山下美月によるWセンターバージョンで撮り直すことになるなど、騒動の余波は拡大。彼女は未来を期待された立役者から、渦中の人になってしまった。
 
 その間、同じく5期生の井上和、そして菅原咲月という2人のメンバーへの注目度がアップ。それぞれ表題曲ではないものの、センターを務めるまでになった。さらに各グラビアも、2人のセット売りが増えて行った。
 
 こうして世間からの逆風を受けていたアルノ。次作の30thシングル『好きというのはロックだぜ!』のフォーメーションには外されたが、その親しみやすいルックスや独特の雰囲気のトークなどが『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)などでも認知され始めたのか、ファンと1対1で話せるオンラインミートアンドグリート、いわゆるミーグリの売上は徐々に伸ばして行き、第7次抽選結果で9月から12月までの各日程で「全完売」を果たした。

 こうした結果に、以前まで勢力があったアンチは減少。「禊は済んだ」「許された」と見る向きもある。また変わらず、彼女の歌声に対する期待の声は高い。再び選抜入り、さらにはフロントという流れになれば、また運営が望むストーリーになるだろう。だが5期生にも個性的なメンバーがおり、ポジション争いは激化することは間違いない。

 さらにここに来て、プロデューサー秋元康氏が来年を目途に新たなアイドルグループを模索するという話も浮上。そこに中西を引き抜くという、にわかには信じがたい情報もある。いずれにしても、注目され続けるメンバーであることは間違いない。