女王の棺の前に立つチャールズ国王(画像は『The Royal Family 2022年9月12日付Instagram「The Queen’s children hold a Vigil beside Her Majesty’s coffin in St Giles’ Cathedral, Edinburgh.」』のスクリーンショット)

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故エリザベス女王の棺がスコットランドを発ち、バッキンガム宮殿に到着した。当日は雨にもかかわらず多くの群衆が集まり、拍手と歓声でロンドンに戻って来た女王を迎えた。

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現地時間13日、スコットランドの首都エディンバラからエリザベス女王の棺を乗せた王立空軍輸送機グローブマスターC-17機が飛び立った。

空軍機は午後6時55分、ロンドンのヒリンドン地区にあるノーソルト空軍基地に到着。女王の娘アン王女と夫のティム・ローレンス副提督、英リズ・トラス首相とベン・ウォレス国防長官らが出迎えた。

その後、棺は機体からゆっくりと運び出され王室専用霊柩車に移動すると、バッキンガム宮殿へと向かった。この様子は上空からヘリで撮影され、英国のTVで生中継された。

女王の棺を乗せたのは、「ジャガー・ランド・ローバー」を改造した特別霊柩車だ。弔問客から棺が見えるようサイドとバックに広い窓を設け、屋根もガラス張りにしたシースルーのデザインだ。内部には、棺を照らす3つのスポットライトも装備している。

ノーソルトからロンドン中心地へと向かう高速道路では、霊柩車と数台の護衛の車両が静かに走り抜けた。

中心地に入ると、反対車線の道路では多くの人々が車を停めて外に出て女王の棺が通り過ぎるのを見守った。マーブル・アーチの沿道には人が溢れ、写真を撮ったり歓声をあげていた。

霊柩車が午後8時過ぎにバッキンガム宮殿前に現れると、雨天の中待ち受けた群衆から大きな拍手と歓声が沸き上がった。車両が宮殿のグランドエントランスが入場すると、国王の衛兵による儀仗隊が出迎えた。

宮殿内ではチャールズ国王夫妻とウィリアム王子夫妻、ヘンリー王子夫妻など、女王の子供達や孫達全員が到着した棺を待ち受けていた。

女王の棺は宮殿に一晩滞在した後、14日の午後にウェストミンスター宮殿に移送される。その後、棺は国葬が執り行われる19日までウェストミンスター・ホールで一般公開される。

なおアン王女は現地時間13日に声明文を発表し、母の最期を看取ったことについて次のように述べた。

「私は幸運にも、最愛の母の最後の24時間を共有することができました。彼女の最後の旅に同行できたことは、光栄であり特権でした。訪問先で多くの人々が示す愛と敬意を目の当たりにし、恐れ多くも励みになりました。」

画像は『The Royal Family 2022年9月12日付Instagram「The Queen’s children hold a Vigil beside Her Majesty’s coffin in St Giles’ Cathedral, Edinburgh.」、2022年9月14日付Instagram』『ITV News 2022年9月13日付Twitter「The Queen’s coffin has left RAF Northolt and is on its way to London」「‘These pictures are astonishing’ remarks @nightingaleitvas the Queen’s coffin makes its way through the streets of London travelling to Buckingham Palace.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)