松本若菜「復讐の未亡人」リアル性演技で期待がかかる「地上波NG」濃厚シーン連発映画

写真拡大

 女優の松本若菜が38歳にしてブレイク中だ。人気急上昇のきっかけとなったのは、ドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)で土屋太鳳をいじめる悪女ぶり。その吹っ切れた演技は若い女性の間で話題となり、「松本劇場」などと呼ばれた。

 そして次に挑んだのが、妖艶さと狂気を武器に復讐を繰り広げる現在放送中のドラマ「復讐の未亡人」(テレビ東京系)での主人公・鈴木美月役。内容の過激さもあって木曜深夜の放送となっているが、7月7日放送の第1話の見逃し配信では、放送後1週間で120万回再生を突破したほどの人気ぶりだ。

 同作では、夫の優吾(平岡祐太)を自死に追いやった男たちに復讐すべく、名前を変えて夫がいた会社に潜入。甘い罠を仕掛けて一人また一人と男たちを消していくのだが、色香たっぷりに相手を手玉に取りおとしめていく。

「仕事をしているときはマジメそのものの派遣プログラマーという役なのですが、常に危うい雰囲気が画面から漂ってくる。彼女はもともとクール・ビューティーなキャラではあるものの、その美しさがむしろ恐怖を引き立たせています。男たちが『ヤバい』と思いつつも魅力にハマって破滅していく様に、男性視聴者も感情移入してしまうようです」(テレビ誌ライター)

 松本はこれが連ドラ初主演。そのためオファーがあった際は大喜びで、「何でもやります!」と意気込みを語っていたそうだが、まさにそれを実践する熱演ぶりなのだ。

「第1話、夫の上司である橋本雅也(松尾諭)との会議室での絡みでは、机の上に座った彼女がズボンのベルトを外した橋本を受け入れ、ヒールを履いたまま足を上げて悶えて見せる。2話では自宅のソファで優吾に馬乗りになる回想シーンがあり、3話では優吾の会社の社長・若月勇(前川泰之)にホテルのシャワールームで後ろから攻められる。その際の甘い吐息やうつろな表情が実にリアルで、まさに妖艶な未亡人になりきっているんです」(ドラマライター)

 こんな刺激的な演技を、テレビの中だけで見せておくのはもったいない。次はぜひ、大きなスクリーンで見せてほしいものだ。

(若月祐二/映画ライター)