NFLの2023年シーズンのサンデーチケット(配信パッケージ)をめぐる入札競争にGoogleが参入したことをニューヨーク・タイムズが報じました。すでにApple、Amazon、ディズニーが入札を表明していて、Google参入以前はAppleが最有力とみられていました。

Sports Media: Sources: Apple, Amazon front-runners for Sunday Ticket

https://www.sportsbusinessjournal.com/Journal/Issues/2022/02/28/Insiders/Sports-media.aspx

Why Big Tech Is Making a Big Play for Live Sports - The New York Times

https://www.nytimes.com/2022/07/24/technology/sports-streaming-rights.html

NFL Rumors: Google Bids for Sunday Ticket amid Interest from Apple, Amazon and Disney | News, Scores, Highlights, Stats, and Rumors | Bleacher Report

https://bleacherreport.com/articles/10043104-nfl-rumors-google-bids-for-sunday-ticket-amid-interest-from-apple-amazon-and-disney

NFLのサンデーチケットは2022年シーズン分までは衛星放送事業者のディレクTVが保有し放送・配信を行ってきました。

しかし、2023年はApple、Amazon、ディズニー(ESPN+)といった大手のIT企業が入札に参加。ディレクTVの契約が年間平均15億ドル(約2000億円)だったのに対して、Appleは30億ドル(約4000億円)を提示しているとのウワサが流れていました。

新たな報道によると、GoogleもNFLサンデーチケットの入札競争に参加したとのこと。どれぐらいの金額を提示しているのかは明らかになっていません。



なお、各社が放映権を獲得したとき、NFLの視聴に追加料金が必要になるかどうか、必要な場合の価格がディレクTVの年間294ドル(約4万円)より高くなるか安くなるかは不明です。

ビッグ・テックのスポーツ配信への参入事例は、直近ではAppleがメジャーリーグサッカー(MLS)の独占放送権を10年分獲得した事例があります。このストリーミングは、Apple TV+の加入ユーザーなら追加費用なしで視聴でき、また、Apple TV+未加入ユーザーでも見られる無料配信も一部で行われる予定です。

Appleがプロサッカーリーグの独占放送権を10年分獲得、2023年からApple TVで配信開始 - GIGAZINE



ニューヨーク・タイムズによると、スポーツの放映権は高騰が続いていて、2024年に各社が支払う放映権は合計242億ドル(約3兆3000億円)と、10年前に比べて2倍になっているとのこと。今後はGoogleやApple、Amazon、ディズニーといった大手IT企業による独占配信ばかりになっていくかもしれません。