麺水洗いにレンチンまで!「マルちゃん 焼きそば」を一番美味しく食べる方法を検証してみた
ド定番「マルちゃん 焼きそば」を | 食楽web
スーパーなどでよく目にする「マルちゃん 焼きそば」。市販されている「焼きそば」商品の大半はこの「マルちゃん 焼きそば」に準じているような印象で、市場にかなりの影響力を与え続ける商品のように思います。
他方、「マルちゃん 焼きそば」を家庭のフライパンなどでレシピ通りに調理した場合、確かに普通に美味しいのですが、例えば鉄板などで焼いた焼きそばとはまた違う仕上がりになる点も否めません。鉄板での焼きそばがパキっとしたコシのある麺に仕上がるのに対し、「マルちゃん 焼きそば」を家庭で作ると、しんなりとした印象の焼きそばになります。
これ、なんとかならないものか……そう思い、ネットでアレコレと検索したところ、やはり筆者と同じように思う人は少なくないようで、人それぞれ様々な手段で、「マルちゃん 焼きそば」をより美味しく作る方法に挑戦していました。
「マルちゃん 焼きそば」裏面にある推奨レシピ(食楽web)
推奨レシピでは「フライパンなどで具を炒めた後、さらに麺を投入し、水を加えた後、粉末ソースを入れる」となっているのに対し、ネットで散見される「より美味しく食べる」レシピを大別すると、「麺をあらかじめチン。麺と具材を別々に炒めて和えるパターン」「水で麺を洗った後、麺と具材を別々に炒めて和えるパターン」の2つに分かれるようです。
果たしてこれ、どれが一番美味しい仕上がりになるのでしょうか? 今回は「レシピ通り」「麺レンチン」「麺水洗い」の3パターンを実際に試し、比較しながらご紹介したいと思います。
【レシピ通りで作る】やはり焼きそばがしんなりする一方、新たな発見も!
「マルちゃん 焼きそば」の裏面レシピ通り、具材を炒めた後、同じフライパンに麺を投入し、水を加えて和えていきます
まずは「マルちゃん 焼きそば」の裏面レシピ通りに炒めていきます。具材を炒めた後、同じフライパンに麺を投入、水を加え麺をほぐしつつ水分を飛ばし、最後に粉末ソースを加えて味付けをするという作り方です。
推奨レシピ通りに作った「マルちゃん 焼きそば」
オーソドックスな作り方なので、大きな失敗には至らない一方、やはり鉄板で焼いた焼きそばとは違うしんなりした仕上がりになりました。「これをなんとかしたい!」と思っているわけですが、ただし、ここで新たな発見もしました。
想像通り焼きそばがしんなりとする一方、新たな発見も!
裏面レシピ通りに作ると、冷めた後も麺のコシに劣化が少なく、美味しさがキープされるという利点もありました。この点は、マルちゃんの長年の知見と、様々な消費者への配慮によるものと思われ、作り置きなどを想定する場合は、レシピ通りに作るほうが絶対良いという結論に達しました。
【麺レンチンで作る】麺のコシが格段にアップ!鉄板焼きそばに限りなく近い仕上がりに
「マルちゃん 焼きそば」の麺を一度電子でチン(500W・2分)した後、麺だけを炒めます。一番最後に炒めた具材と炒めた麺とを後で和えます
続いて「麺をあらかじめチンしてから具材と和えるパターン」を試してみます。フライパンで具材を炒めておき、同時進行で麺をレンチンします(500W・2分)。レンチンした麺を具材とは別のフライパンで炒めた後、一番最後に麺・具材双方を和え、最後に粉末ソースをからめます。
見た目からして麺のコシが生きていることがわかります
これを食べてみたところ、まさにビンゴ! 鉄板で作った焼きそばの味に限りなく近くになりました。麺のコシが生きており、具材との絡みも双方の風合いを殺さず美味しくいただくことができました。
鉄板で作った焼きそばに限りなく近くなりました
ただし、冷めてしまうと、味わいが少々劣るため、作り置きの場合には適さないようにも思いました。
【麺水洗いで作る】麺の主張は弱くなる一方、具材の味が際立つ焼きそばに!
「マルちゃん 焼きそば」の麺を一度水で洗い、表面の油を軽く落とした後、麺だけを炒めます。一番最後に炒めた具材と炒めた麺とを後で和えます
最後に、水で麺を洗った後、麺と具材を別々に炒めて和えるパターンを試しました。作業的には最も手がかかるものですが、果たしてどんな味になるのでしょうか。
麺の主張が弱まりましたが、その分具材の味が際立ちました
水で油を落としたせいか、麺のコシ・主張が弱まりました。ただし、この効果からなのか、具材の味が際立った印象。麺がサブ的な存在になりました。
サラサラといただけるのも「水洗い」の利点のように思いました
また、麺の印象が薄くなったことでサラサラといただける焼きそばになりました。油分が減ったことでヘルシーでもあり、これはこれでアリな仕上がりになりました。
【まとめ】3パターンの作り方それぞれに旨さが違った!
3パターンの作り方で作った「マルちゃん 焼きそば」
というわけで、「マルちゃん 焼きそば」を3パターンのレシピで作ってみましたが、「作り置き」を考えた場合は、「レシピ通り」に作るのが最も適しており、焼きそばの味の劣化がかなり少ないように思いました。
また、「鉄板で焼いたようにカリッとさせたい」場合は、「麺レンチン」がベストで、かなり麺のコシ・主張を強く感じることができました。ただし、麺の美味しさを味わえる一方、作り置きなどの場合は不向きでもありました。
最後の「麺水洗い」は和える具材の味を活かしたかったり、ヘルシーにいただきたい場合に最適でした。野菜の具材を多めにし、焼きそばをサラダ的に食べるなんていう場合には一番向いた作り方のように思いました。
今回試した3パターンの作り方で、「マルちゃん 焼きそば」の味をより深く楽しむことができました。これを読んだ方も、是非一度それぞれの作り方を試してみてください。適したレシピであれば「マルちゃん 焼きそば」をより美味しくいただけるはずですよ!
(撮影・文◎松田義人)