艶めく火入れがたまらない！シェフの技が光る炭焼きフレンチ
食通なら誰もが知る和食の名店『かんだ』の移転にともない、跡地にフレンチレストランがオープンした。
コースのメインは、濃厚な味わいを湛えた新潟産の「シャポン」という銘柄鶏の炭火焼き。
メインの周りを固めるメニューも定番料理を再構築したユニークで多彩なものばかり。
和のしつらえの中で独創的な料理が味わえると、早くも注目を集めている。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
旨味が濃くジューシーな「七谷鴨の炭火焼き」。黒七味で食する
銘柄鶏の炭火焼きとフレンチの技が光る料理を和の空間で
『かんだ』を移転させた後の場所をどうするか。思案していた神田さんはある日、ひとりの料理人と思いがけず再会を果たした。
かつて仕事終わりの憩いの時間に立ち寄っていた店のシェフ、双川洋利さんだ。料理のセンスや人柄も理解している人物になら、思い入れのある空間を任せられる。
かくして、『かんだ』は『元麻布 翔』に生まれ変わることになった。
エントランスは心機一転！
入り口には、神田家三代のまな板に“かんだ”と屋号を入れたかつての看板に代わり“翔”という名にちなんだ図版のレリーフが。
壁にかけられた絵画とカウンター内の暖簾を除いて、内装は以前のまま。
銘柄鶏をメインに据えた、鮮やかな味わいのコース
もも肉とむね肉を使用した「シャポン鶏の炭火焼き」
コースの主役を張るのは、炭火で焼いた鶏、鴨など鳥類の肉。とりわけ力を入れているのが新潟産の「シャポン（去勢鶏）」だ。
200日以上かけて長期飼育するシャポンは、濃厚な味わいを湛えた高級食材。肉の変化を見据えて、的確な焼き上がりで供する。
鮮やかな味わいが印象的なコースはほかにも、独創的な「タルタル」や「カプレーゼ」、シャポンのコンソメのお椀仕立てに、スープが自慢の〆のラーメンetc.と多彩。
「シャポン鶏のタルタル」は、細かく叩いたむね肉ともも肉でおぼろ昆布を包み、昆布出汁を添えて。
2種類の昆布の旨みが食材の味わいを昇華。
見目麗しきカプレーゼは必食
「カプレーゼ」は、トマトペーストを乾燥させたパウダーをブッラータにまぶした、定番料理の“再構築”。
下にはオリーブオイルで揚げたクルトンを忍ばせ、上にはバジルのソルベを盛り付けて彩り鮮やかに。
料理はすべて16,500円のおまかせコースの一例。
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内装の多くを引き継ぐなど『かんだ』の頃の面影は残しながらも、まったく新しいコンセプトの店に生まれ変わった『元麻布翔』。
技巧の凝らされた料理を、落ち着いたカウンター席で楽しんではいかがだろう。
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