お忍びデートができる!中目黒の隠れ家エリアにある名店5選
中目黒の駅から一番離れたエリアに、知る人ぞ知る美味しい店が集まっているのをご存じだろうか?
飲食店もぐっと減り人通りもまばらな、駒沢通りを越えたニトリの向こう側。
ここにはグルメな大人がわざわざめがけて行きたい店があるのだ。
隠れ家感があり、色気重視の大人のデートにも最適な名店をご紹介しよう。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
“ナカメの果て”と呼ばれるニトリ裏に、ふたりの世界に浸れる隠れ家が潜む
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中目黒のなかでニッチを攻めるなら、大通りを渡ってトンネルをくぐるなど、到着するまで心の距離も遠い“ニトリ裏”がおすすめだ。
1.半地下の極上イタリアンで、誰にもバレずに桜を見上げられる
『オンダ トウキョウ』
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まるでエアポケットのように周囲の喧騒から隔絶された隠れ家で、満開の桜を“ふたり占め”。
目黒方面の川沿いには、密やかな夜にふさわしいカウンターイタリアンがある。
目黒川沿いの穴場といっていい一角に位置する『オンダ トウキョウ』だ。
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桜の時期の街の狂騒はご存知の通り。目黒川沿いの飲食店の多くは2時間制となり、店頭で軽食を販売する店も増える。
この季節限定の“お祭り”として捉えれば一興ではあるが、静かに語らいたい男女には、騒々しすぎるのは否めない。であれば、選択肢は一択。
王道の池尻大橋方面とは反対の目黒川沿いにたたずみ、半地下へと誘う入り口に控えめに明かりが灯る、この店へ足を運びたい。
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目黒川を臨むカウンター席は4席限定のプラチナシート。
目線の高さの窓部分はすりガラスで、川沿いを歩く花見客と視線が交差する心配もない。
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また、背中合わせのカウンター10席に加え、半個室のテーブル席もある。
入口側の席からは、桜が楽しめる。最愛の人を下座にエスコートしてほしい。
小田原の漁港から届く朝獲れの魚介を使った料理に心躍る
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シェフの中村圭佑さんが前オーナーから店を引き継いだのは2年前。
三島、シチリアと海と密接な土地のイタリアンで修業した経験を生かし、メイン以外のほとんどを魚介で勝負する。
中でも店のシグネチャーともいうべき「魚介のサラダ仕立て」の華やかさは、満開の桜にも引けを取らない。
実に7種類以上もの旬の魚介を、それぞれの特徴に合わせたハーブや調味料を使い、旨みを引き出している。
「イタリアで学んだエッセンスを日本の食材に落とし込みたい」と、スタイルは既存の枠にとどまらない。
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北海道産ムラサキウニを使ったパスタも絶品だ。
あさり出汁をベースに生クリームは少量のみで、軽やかに。
仕上げにまとわせた浜名湖産の青海苔の香りが食欲をそそる。
ほかにもこだわりの逸品がそろう、充実のコース内容
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スキレットとオーブンでグリルした「熊本産 赤うしのサガリ」は、火入れが抜群。
根っこまで甘い“ちゃんこねぎ”が赤身の旨みを引き立てる。
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小麦粉不使用のチョコレートケーキは、口溶けの滑らかさに目を見張る。
エミリア=ロマーナ州の有名店で修業した際、最終日にやっと教えてもらったという秘伝のレシピだ。
料理はコース(おまかせ8,800円〜)がメインだが、21時以降はワインバーとして利用することも可能となる。
ゆえに時間を気にすることなく、春の訪れに舌も心も委ねたい。
都内最高峰の出汁が味わえる、超高級和食店が登場!
2.“都内最高峰の出汁”が味わえる、本格和食店
『炎水』
学校も多いエリアゆえ、昼と夜で雰囲気ががらりと変わるのがニトリ裏。
夜の帳が降りれば、知る人ぞ知る隠れ家だけに、明かりが灯る。その筆頭格こそ『炎水』だ。
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日が沈むと目黒川の裏手を東西に貫く目黒学院前の細道に、出迎えのハイヤーが横付けされる。その光景は、まるで港区。
道路に面した個室からのぞく椅子の脚だけが、ここが飲食店であることを匂わす。
肩肘張らないこなれた店が多い中目黒において、『炎水』はむしろ異色の存在ともいうべき超高級和食店だ。
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店内に入ると、鰹節の削り台も備えた檜のカウンターがお目見え。調理場とほぼ段差がないのが特徴だ。
出汁や炭火焼きの香りがダイレクトに伝わってくる仕掛け。板場の水槽から流れるせせらぎもふたりをリラックスモードへと誘う。
名店『龍吟』から独立した伊藤龍亮さんがここに店を構えたのは2020年。
「出汁をフックに、誰かを連れて行きたくなる店、安心して大切な人と楽しめる店にしたかった」という伊藤さんの思いは、オープンから2年と経ずに、結実しつつある。
会食利用はもちろんだが、祐天寺や碑文谷、八雲といった隣接する高級住宅街に居を構える美食家たちが特別な夜にと、訪れているのがその証拠だ。
料理がまとう、削りたて、引きたての出汁の香りに陶酔する
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店の核となる出汁はお椀を筆頭に、あらゆる料理でその存在を舌に刻む。
圧巻は最上級の利尻昆布と本枯本節から引いた一番出汁。丸みのある香り、雑味が一切ない澄んだ味わい、いつまでも残るやさしい余韻に驚くことだろう。
たとえば、今の時期のコース(27,500円/サ別)の場合、春の芽吹きを感じるお椀は若竹。冬から春への季節の移ろいを投影すべく、ふぐの出汁を合わせている。
天然のふぐならではの力強い味わいが、筍とワカメをシンプルに引き立てるのだ。
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炭焼きも店の看板料理のひとつ。この日は千葉県・鴨川の金目鯛が主役。“たたき以上、焼き物未満”の絶妙な火入れがモイストな食感をもたらす。
春の食材、ホワイトアスパラを煮浸しにしたつけ合わせも見事。
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前菜は鹿島灘の蛤。蛤から引いた出汁とともにいただく。
こんな五感すべてが揺さぶられる経験こそ、大切な人と共有したい。大人なふたりの特別な夜はここで決まりだ。
美味しすぎる燻製料理が堪能できる、妖艶な“アパートメント”とは?
3.美味しすぎる燻製料理を妖艶な一軒家で!
『nakameguro 燻製 apartment』
こなれた中目黒らしさを残しながら、隠れ家というコンセプトを両立させる。
簡単そうに見えて、実はそれを体現している店は少ないが、「ニトリ」向こうには存在する。
一軒家を改装し、2012年にオープンした『nakameguro 燻製 apartment』がそうだ。
駒沢通り下の高架をくぐって徒歩1分、ビンテージマンションのような趣の白い壁の一軒家。
アンティーク調の外灯から漏れ出す光に誘われるように二重扉を開けたなら、ふたりの長い夜が始まる。
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周囲には店が皆無ゆえ、外灯の灯りが目印だ。
扉こそ重厚だが、中へと一歩足を踏み入れれば、知人の別荘を訪ねたような温かな雰囲気でリラックスモードへと誘われる。
メインフロアの3階は、壁に設置された書架に洋書が並び、まるでライブラリーラウンジといった空間。1階は10人まで利用可能な個室も用意する。
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到着したら、乾杯はぜひ、燻製したレモンをウィスキーに漬け込んだ「燻製ハイボール」(680円)でしてもらいたい。
爽やかな酸味をやさしい香りが追いかける唯一無二の一杯なのだ。
薫香をまとう黒毛和牛の美味しさには誰も抗えない
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ここで味わいたいのは、冷燻、温燻、熱燻と3種類の燻製法を駆使した料理の数々。
「提供する直前に香り付けしただけの“なんちゃって”ではなく、素材によっては4時間以上、燻製庫で寝かせます」とはシェフの杉山幸弘さん。
ホタテ、たらこ、オリーブといった前菜の後には、燻製ダレでいただく「燻製生卵と冷凍燻製トマトで食べるすき焼き」(1人前1,900円)を指名したい。
ストウブの鉄製の小鍋でひとりずつ供されるスタイルになっている。
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つけダレは、丸ごと1個冷燻したトマトをすり下ろした“フローズンフレーク”と、熱燻をかけた生卵、2つの“燻製ダレ”を食べ比べできるのも粋だ。
薫香がもたらすふくよかな香りと旨みを素材ごとに食べ比べれば、会話が弾むこと確実。
ふたりの杯が重なるのも自然のなりゆきだ。
“ふたりだけのメニュー構成”を叶える、柔軟なおもてなしが素晴らしい店とは?
4.ボリューミーなイタリアンをハーフ&ハーフで堪能できる
『イル・ルポーネ』
駅から山手通りを歩くこと7分。「駅から離れている店を選んで、わざわざ足を運んでくれた以上、たくさん食べてお腹いっぱいで帰ってほしい」とシェフに言わせる立地に、その店はある。
地元住人を中心に18年間にわたり、この地で愛される実力派イタリアンは目黒川に続く細道を入った橋のふもとでゲストをもてなす。
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桜散歩でお腹を空かせたふたりを満たすなら、「あれも食べたい」「これも食べたい」にオーダーメイドで応えてくれる『イル・ルポーネ』へ。
最初に断っておくが、店にはグランドメニューが存在するし、その日のおすすめは黒板に掲げられてもいる。だが、それは参考程度に眺めるのが正解。
ここの真骨頂は、その夜の気分や空腹の度合い、つまみたいのか、ガッツリいきたいのか、お酒は何を合わせたいかといったゲストの希望を引き出しながら、“ふたりだけのメニュー構成”を考えてくれる点にあるからだ。
マンションの1階に店がオープンしたのは2004年。柔軟なおもてなしこそ、長年愛される理由なのだ。
シェアに最適な料理が多数ラインナップされている!
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左:マルゲリータ、右:ビスマルク
肝心の料理は、鮮魚のカルパッチョ、自家製リコッタチーズの揚げナス巻き、ローマ風牛トリッパの煮込み、濃厚カルボナーラにマリナーラなどが揃う。
三軒茶屋のピザの名店『ラルテ』とは系列店で、約16種類のピザの多くはハーフ&ハーフ(2,000円〜)でオーダー可能だ。
本場ナポリから取り寄せた薪釜で一気に焼き上がる様子が見られる窓際が特等席。
もちもちの生地はほのかな塩味で、トマト、クリーム、いずれのソースとも相性抜群。
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左:複数種のきのこのタリアテッレ、右:ヤリイカとからすみのスパゲッティ
ピザ同様、パスタも「ちょっとずつ数種類」を叶えてくれる。シンプルに素材の味を引き立てるパスタは絶品。
ちなみに店名は、イタリア語で“大食漢”の意味。パスタ2,000円〜。
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季節ごとに食材が入れ替わる前菜の盛り合わせは1人前2,000円。
イワシの酢漬けのマリネや自家製のパテまでボリューム満点。乾杯のスパークリングが進むこと必至。
食指が動くメニューから、何をシェアするか悩む時間もふたりには楽しいひとときだ。
窓の外に桜の気配を感じられるロケーションも心地いい。
お腹いっぱいで店を後にしたら、すぐ前の橋を渡り、夜桜を見ながら帰路につこう。
誰にも教えたくない!大人のわがままを叶える中目黒の本格和食店
5.関西の名店仕込みの本格和食を、アラカルトで楽しめる
『楽食ふじた』
山手通り沿いでも隠れ家と言えるのか?その答えは……店の前に立てばわかる。
中が窺い知れない和のファサードの奥は、誰にも教えたくない大人だけの“聖域”だった。
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中目黒で和食。それもコースでもなく居酒屋でもない、きちんと美味しい和食となると、選択肢はそう多くはない。
適度な席数で、席間隔にゆとりがあって、落ち着いた雰囲気でくつろげる点も譲れないし、外食ならではの丁寧な仕事が光る料理も堪能したい。
そんな大人ゆえの“わがまま”を大きな懐で叶えてくれる良店がニトリの先の山手通り沿いにある。
駅からそれなりに歩く覚悟さえあれば、『楽食ふじた』はふたりにとって最高の隠れ家だ。
扉を開ければ、若い女将がやさしく出迎えてくれる。客層は30代後半以上というのも落ち着いた雰囲気の理由だ。
ささやかなご褒美感のある和食に心がときめく!
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名店出身の店主による料理は刺身から焼き魚、ちょっとした酒の肴に揚げ物、土鍋ご飯まで。居酒屋のそれとは一線を画すであろうことは、達筆なメニューが物語る。
席に着いてまず供されるのが、テーブルチャージも兼ねた「前菜の盛り合わせと茶碗蒸し」2,000円。
この日は蛸のやわらか煮、蒸し鮑、空豆にエビしんじょうを挟んだ天ぷら、葉ごぼうと油揚げのお浸し、そして自家製のからすみが1皿になっている。
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出汁のやさしい味わいが心をほぐす「ゆばくず煮」1,000円も忘れずに。
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通年で人気の高い「毛蟹のジュレ」6,500円も必食だ。ふたりでシェアするなら、半分でも十分。
「量はもちろん、お客さんそれぞれに合った料理を提供したいので、オーダーの際は気軽に相談してください」とは大将の藤田敏行さん。
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〆は土鍋ご飯もいいが、人気を二分する「和風チャーハン」2,000円もおすすめしたい。一度食べたら病みつきになること間違いなしだ。
心地いい店内では、毎夜、3組ほどの客がゆっくり時間を過ごしながら、杯を重ねるのがおなじみの光景でもある。
美味しい和食をアラカルトで味わえて、ポーションの調整にも快く応じてくれるとなれば、これ以上の使い勝手の良さはないだろう。
駅からの距離を差し引いても、訪れる価値はあるはずだ。和食デートの“とっておき”としてブックマークして損はない。
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若者やミーハー層が少なく、こっそりとふたりの世界に浸れる、中目黒イチの隠れ家エリア・ニトリ裏。
グルメな大人のわがままも叶える、本格派の名店が潜むとなれば、行かない手はない!
▶このほか:中目黒を知り尽くした大人が愛する、住宅街にひそんだ寛ぎの隠れ家5選!
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