日本初の生食OKなハンバーグがあるらしい。謎を確かめに開発した『大人の食堂 シロボシ』へ行ってきた!
東京・国分寺にある『大人の食堂 シロボシ』でメニュー展開される「黒毛和牛 熟成生バーグ」 | 食楽web
言うに及ばず、通常ハンバーグはしっかり火を入れないと食べられないものです。しかし、この常識を覆し生でいただけるという「真っ赤な生バーグ」が、東京・国分寺にある『大人の食堂 シロボシ』によって考案されました。
聞けば、まず全国の良質な黒毛和牛のみをつなぎナシの100%で、ハンバーグに転じたものとのこと。特殊な熟成をすることにより、国産牛肉の旨みの元となる脂身の融点を下げ、ヘルシーで美味しい脂に昇華させており、このことで最強の肉ができあがったそうです。さらに、この美味しい肉を東京都の肉の生食許可を取得することにより生食可能にさせ、日本初の生のハンバーグに転じ「オンリーワンの旨み」を実現したそうです。
様々な創作メニューに加え、「真っ赤な生バーグ」も一押し商品になっていました
専門的な話はちょっと難しくて想像が及ばないところもありますが、とにかく気になるのが「真っ赤な生バーグ」の見た目、そしてその味の真価です。今回はこの『大人の食堂 シロボシ』にうかがい、実際に「真っ赤な生バーグ」をいただくことにしました!
多彩な調味料と合わせていただく「生のハンバーグ」
『大人の食堂 シロボシ』のテーブルにある「真っ赤な生バーグ」の食べ方
さっそく『大人の食堂 シロボシ』に行き、迷うことなく「真っ赤な生バーグ」をオーダー。気になる価格は150g=1280円、200g=1680円、250g=2080円、300g=2480円となっています。一つの丸い肉の塊が50gとなっていて、このうち筆者は150gをチョイス。さらにオプションの「マキシマムこいたまご」という銘柄を使った卵黄甘醤油も加えました。
お店のテーブルには「真っ赤な生バーグ」の食べ方を表すプレートもあり、自ずとテンションが上がってきます。果たして、注文から数分後「真っ赤な生バーグ」が筆者のテーブルにサーブされました。赤々と輝く「真っ赤な生バーグ」のほかにサラダ、卵黄甘醤油、自家製ポン酢、青唐醤油、わさび、岩塩があります。これら多彩な調味料を使いつつ、まずは「真っ赤な生バーグ」を生でいただきました。
生の赤々とした見た目がまばゆい「真っ赤な生バーグ」
まず口に入れた瞬間、これまでに味わったことがない独特の「生」の肉の食感を感じました。ユッケなどともまた違う食感であり、後から肉本来の旨みが追いかけてくるような印象でした。もちろん、肉の臭みなどはいっさいなく脂身のフレッシュなほのかな甘味も美味しく、これはかなり新しい味だと思いました。
また、前述の調味料をそれぞれつけていただくと、多彩に肉の旨みを引き上げてくれ、これがまた美味! 特にオプションで付けた卵黄甘醤油は、肉の旨みが卵黄のコクに包まれるようで病みつきになりそうな味わいでした。
軽く焼いていただくと、また違った味わいが……!
鉄板の上でコロコロ転がしながら焼く「真っ赤な生バーグ」
これだけでも十分旨い「真っ赤な生バーグ」ですが、実は焼いてもいただけます。ラードを敷いた鉄板の上で、橋でコロコロと転がしながら「真っ赤な生バーグ」をいただくと、これまた違う味わいを楽しめるのだそう。筆者も試してみることにしました。
(食楽web)
一般的なハンバーグは、「中に適切な火が通っているかどうか」が肝の一つですが、「真っ赤な生バーグ」はそもそも生でいただけるものなので、レア状態でも美味しくいただくことができます。
筆者はあえて火を入れすぎず、外側に焼き目がつく程度の軽い焼き加減でいただきましたが、これもまた美味! 火が入った表面の香ばしい旨みと、前述のような生肉の味が融合し、これがまた過去に食べたことがないような、不思議で美味しい味わいでした。
このように、「真っ赤な生バーグ」は生でヨシ、焼いてもヨシの一品であり、様々な食べ方を顧客が楽しみながらいただけるのも面白く、今後大ヒットの可能性も秘めたもののようにも思いました。
「真っ赤な生バーグ」以外にも、こだわりのメニューを楽しめる「大人の食堂 シロボシ」
「熟成黒毛和牛<生>ユッケ」
他では味わうことができないもので、さらに見た目・食べ方の面白さもある「真っ赤な生バーグ」。『大人の食堂 シロボシ』の担当者の方にも話を聞きました。
「当店の『真っ赤な生バーグ』は、超粗挽きの1cmで挽いた肉々しい熟成黒毛和牛を使っています。部位は前のスネ、後ろのスネなどで脂のサシが異なるため独自の配合をしています。つなぎはありませんが、飴色に炒めた玉ねぎと複数の隠し味を入れています。もちろん、東京都の『生食用食肉取扱者』の許可を取得した上でメニューですので、安心して食べていただけます。
また、当店は様々な『大人のメニュー』を展開していますが、このうち『真っ赤な生バーグ』のほかにオススメなのは『熟成黒毛和牛<生>ユッケ』『超低温揚げアジフライ』です。生バーグの次に人気の『黒毛和牛<生>ユッケ』の部位は、ランプとイチボの間のランイチを使用。最低2週間は熟成させ、手切りで3・4mm幅に切って仕上げます。口の中で牛の旨みの元である脂が溶けるベストな部位ランイチは生バーグとは全く違った旨みです。ハマったお客様は週2で食べにいらっしゃいます」。
「超低温揚げアジフライ」
「『熟成黒毛和牛<生>ユッケ』はマキシマムこいたまごと合わせてご提供しており、コク深い肉の旨みを感じていただけると思います。また、『超低温揚げアジフライ』は仕込みに4日かけ、ラード100%の専用フライヤーで長時間揚げた自信作で、こちらも人気メニューとなっています。『真っ赤な生バーグ』は開発して間もないメニューですが、これと合わせて当店の様々なこだわりのメニューを体験していただければと思っています。ぜひ一度ご賞味いただければ幸いです」(『大人の食堂 シロボシ』担当者)
「真っ赤な生バーグ」と合わせて、『大人の食堂 シロボシ』では、様々なこだわりメニューをいただけます
今回はいただきませんでしたが、「真っ赤な生バーグ」および別のメニューもビール・ワイン・日本酒・焼酎などとのペアリングももってこいと思いました。この珍しい「真っ赤な生バーグ」と、こだわりのメニューを食べに『大人の食堂 シロボシ』に行かれてみてはいかがでしょうか。ほかでは味わうことができない食体験ができるはずですよ!
(撮影・文◎松田義人)
●SHOP INFO
店名:大人の食堂 シロボシ
住:東京都国分寺市本町3-8-17 アルファサカモトビル 1F
TEL:042-313-9366
営:ランチ月・水~金11:30~14:30(L.O.14:00)、ディナー月・水~金17:00~23:00(L.O.22:00)、土日祝11:30~23:00(L.O.22:00)
休:火曜