Googleマップでは複数の航空写真や衛星写真から生成された航空写真ビューを見ることが可能であり、時々「カザフスタンの謎の五芒星(ごぼうせい)」や「ルーマニアのUFO」といった奇妙な物体が発見されて話題となります。新たに、海外掲示板・Redditのユーザーが「飛行中のステルス爆撃機がGoogleマップに映り込んでいる」と指摘して話題を呼んでいます。

A stealth bomber in flight caught on Google maps - 39 01 18.5N. 93 35 40.5W : Damnthatsinteresting

https://www.reddit.com/r/Damnthatsinteresting/comments/rkl236/a_stealth_bomber_in_flight_caught_on_google_maps/

Eagle-eyed Redditor spots a flying Stealth Bomber on Google Maps | TechRadar

https://www.techradar.com/news/eagle-eyed-redditor-spots-a-flying-stealth-bomber-on-google-maps

RedditユーザーのHippownedさんが指摘した「Googleマップに映り込んだ飛行中のステルス爆撃機」の姿は、以下の埋め込みマップで確認できます。撮影された場所はアメリカ・ミズーリ州コールドウェル郡のデイビス・タウンシップという区画であり、周囲には畑などが広がっている模様。

さらにステルス爆撃機の部分を拡大した画像がこれ。撮影されたのは、非常に高価でわずか21機しか生産されていないB-2スピリットとみられています。



今回の衛星画像はアメリカ・コロラド州に本社を置く宇宙開発企業のMaxar Technologiesの人工衛星が撮影したものであり、輪郭はぼやけているものの最高時速1000kmを越えるB-2スピリットの姿をしっかり捉えています。全体に赤・緑・青のブレが存在しているのは、人工衛星がセンサーで光を集めて写真を撮影しているのではなく、赤・緑・青といった光の波長の強度を測定し、それらを組み合わせて画像を生成しているためだとのこと。2017年にイギリス上空で撮影された旅客機も、同じ理由で全体に赤・緑・青のブレが存在しています。

過去にもB-2スピリットがGoogleマップで発見されたことはありましたが、その時はミズーリ州のホワイトマン空軍基地の滑走路に着陸した状態だったため、飛行中のB-2スピリットがGoogleマップで確認されたのは今回が初だそうです。今回の撮影場所はホワイトマン空軍基地から北に25マイル(約40km)ほどしか離れておらず、撮影されたB-2スピリットはホワイトマン空軍基地から離陸した可能性が高いとみられています。

なお、実際にB-2スピリットが飛行する様子は、以下のムービーで確認できます。

B-2 BOMBERS Fairford 2019 with low and loud overhead passes 4K - YouTube