1人暮らしの食費は平均いくら? 食費を抑える工夫もあわせて解説
1人暮らしでは、平均でどれくらいの食費がかかっているのでしょうか。毎月の食費を見直すためには、食費の目安を把握することが大切です。それをもとに、無理のない範囲で節約に取り組むようにしましょう。
この記事では、1人暮らしにかかる食費の平均を紹介します。あわせて食費を抑えるためのコツについても解説するので参考にしてください。
1人暮らしの食費の平均はどのくらい?
総務省が発表している家計調査によると1人暮らしの食費は、平均で約3万8,000円です。ただし、実際には年収に応じて食費が異なっています。基本的には、年収が高い人ほど食費も高めです。
1人暮らしの食費を年収別にまとめると、以下のとおりになります。
年収200~300万円の人の食費は、全体の平均とほぼ同じ水準です。それよりも年収が低い人は食費も少なく、反対に年収が高い人は年収に応じて食費も高額になっています。
1人暮らしの食費を抑えるコツ
1人暮らしの食費を抑えるには上記のようなデータを参考にしつつ、食費が多くかかっていると感じたら節約に努めることが大切です。ここでは、食費を抑えるために意識したいコツを解説します。
食費がいくらかかっているのか確認する
まずは、自分自身が食費に毎月どの程度のお金をかけているか正確に把握する必要があります。食材を買ったり外食したりしたら、必ずレシートを受け取り、すべてを合計して食費の金額を計算しましょう。
最近では、自分が使ったお金を簡単に集計できる家計簿アプリも登場しています。スマートフォンでレシートを読み取れば、項目や金額などが自動的に反映される仕組みです。手間をかけずに食費を把握できるため、上手に活用しましょう。
食費の予算を決める
実際にどの程度の食費がかかっているか把握できたら、今後の食費について予算を決定しましょう。上記で紹介した年収別の食費を参考にし、無理のない範囲で目指せる金額を設定してください。
なお、年収が高いほど食費は上がりますが、収入に占める食費の割合は下がる傾向があります。さらに、支出に占める食費の割合(エンゲル係数)も下がります。
年収によって収入に占める食費の割合は変わってきますが、年収300~600万円くらいであれば収入の10~15%程度が食費の目安です。収入に対する割合も考慮しながら、毎月の食費の目標を設定しましょう。
食費の節約におすすめの方法
食費を抑えるためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。食費を抑える方法は複数あります。ここでは、無理なく食費を節約するために役立つおすすめの方法を紹介します。日常の生活で取り入れやすいものから挑戦してみましょう。
なるべく自炊をする
食費の節約のためには、なるべく自炊することが大切です。これまであまり自炊をした経験がない人でも、1日1食から自炊を始めてみてください。簡単な料理を作って自宅で食事を済ませれば、外食した場合に比べて節約になります。
自宅で食事を作って余った食材があれば、弁当を持参してランチにするのもおすすめです。昼食代の節約につながります。
自炊の数を増やすほど、食費を大幅に節約できる可能性が高くなります。普段ほとんど外食をしているという人は、意識的に自炊の回数を増やしましょう。
まとめ買いをする
自炊をするうえでは、食材をまとめ買いするのも重要なポイントです。買い物に行く回数が多いと、つい余計なものを買ってしまう可能性も高くなります。余計なものを買わないためにも、買い物の回数を減らしてまとめ買いを心がけましょう。なお、献立を考えて買い物リストを作れば、無駄な買い物を防げます。
また、ネットスーパーを利用するのもおすすめです。合計額を確認しながら買い物できるため、予算内に収めやすくなります。1回に一定金額以上を購入すると送料が無料になるところも多いので、まとめ買いにも適しています。
ポイント還元やキャッシュバックが受けられるキャッシュレス決済も利用し、お得に食材を購入しましょう。
外食のしかたを工夫する
食費の節約を意識していても、人付き合いや気分転換のためにときどき外食するのは問題ありません。外食する際も、工夫次第で節約が可能です。たとえば、割引クーポンを使ったり、クレジットカードの優待サービスを活用したりする方法があります。割引のキャンペーンを実施している飲食店を探すのも効果的です。
あらかじめ外食の予算を決めておき、その範囲内で外食するようにするとよいでしょう。
食費を節約するために自炊を続けるコツ
すでに説明したとおり、食費を節約するには自炊がポイントになります。しかし、なかには自炊を継続するのが大変だと感じている人もいるでしょう。ここでは、無理なく自炊を続けるコツについて解説します。
保存や使い回しが可能な食材を選ぶ
1人暮らしで自炊していると、まとめ買いした食材が余って無駄になるケースもあります。食材の無駄を発生させないためには、なるべく長期保存や使い回しが可能な食材を積極的に選びましょう。
たとえば、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもなどの根菜は日持ちする食材として知られています。和洋中を問わずさまざまな料理に使用できるため、ストックしておくと便利です。
一方、レタスやキャベツなどの葉野菜はあまり日持ちしません。1人暮らしならまとめ買いはせず、食べるタイミングにあわせて購入しましょう。
簡単に作れるメニューを用意する
時間があまりないときや自炊が面倒に感じるときに備え、簡単に作れるメニューをいくつか用意しておくのもおすすめです。簡単な料理のレパートリーがあると、食事を手早く作ってすぐに食べられます。フライパンひとつで調理したり電子レンジだけで作れたりするメニューなら、調理器具の後片付けにも手間がかかりません。
なお、缶詰やカット野菜なども活用すると、食材の下ごしらえが簡単になります。自炊の時間短縮にもつながるでしょう。
作り置きをしておく
1人暮らしでは、料理を作っても余ってしまう場合があります。しかし、あえて多めに作れば、後で温め直すだけですぐに食べられます。作り置きしたおかずがあれば、時間がないときも自宅で食事ができて便利です。お弁当に入れてもよいでしょう。
特に、漬物や煮物などは日持ちしやすいため、作り置きに向いています。メニューによっては、冷凍保存するのもの一つの方法です。
まとめ
1人暮らしの食費は、平均で1ヶ月あたり約3万8,000円です。ただし、収入が高いほど、食費も高くなる傾向があります。収入も考慮しつつ、自分にとって最適な食費の予算を決めましょう。
食費を抑えるためには、自炊に力を入れるのがおすすめです。まとめ買いや作り置きなどの工夫も取り入れると、より食費の節約につながります。ルールを決めておけば、たまに外食するのも問題ありません。無理のない範囲で賢く食費を節約しましょう。