AppleはiPhoneやMacといったデジタル製品以外に、Apple専用を保護するためのケースなども製造・販売しています。これらのオリジナルアクセサリに、新しくApple製品のディスプレイを完全かつ効率的にきれいにするための「ポリッシングクロス」が追加されました。「ただの布なのに高額すぎる」という批判の声もありましたが、2022年まで入荷待ち状態になるほどの人気を博していることが明らかになっています。

Apple’s Most Back-Ordered New Product Is Not What You Expect - The New York Times

https://www.nytimes.com/2021/10/29/technology/apple-polishing-cloth.html

Apple's $19 Polishing Cloth is backordered into 2022 due to immense popularity - Neowin

https://www.neowin.net/news/apples-19-polishing-cloth-is-backordered-into-2022-due-to-immense-popularity/

Apple's worst shipping delay is for a $19 polishing cloth | Engadget

https://www.engadget.com/apple-polishing-cloth-backorder-141011995.html

Appleは2021年10月19日の新製品発表イベントの中で、空間オーディオ対応の第3世代AirPodsやプロユース向けのより高性能なApple SiliconとなるM1 Pro&M1 Max、そしてこれらのチップを搭載した新型MacBook Proといった新製品を発表しました。Appleはイベントの中では発表しなかったものの、これらと同時に新たに「あらゆるApple製品のディスプレイを安全かつ効率良くきれいにします」とうたう、「ポリッシングクロス」をApple Store上で販売しています。

ポリッシングクロス - Apple(日本)



製品の概要欄には「表面を傷つけない柔らかな素材で作られたポリッシングクロスは、Nano-textureガラスなど、あらゆるApple製品のディスプレイを安全かつ効率良くきれいにします。」と書かれており、公式サポートの「Apple製ディスプレイのNano-textureガラスのお手入れ方法」というページには、「Nano-textureガラスのお手入れには、付属のクロス以外は使わないでください。付属のクロスを紛失した場合は、Appleにお問い合わせの上、交換用のポリッシングクロスをご注文ください。」と書かれています。

たった1枚の布が税込1980円で販売されているということで、ユーザーからは「これは無料だったはず!なんてぼったくりだ!」「次は空気を売ってくれ」「布は1ドルで、キュートなAppleのロゴが18ドル」といった批判の声が上がっていました。



ところが、いざ発売されてみると2022年まで入荷待ち状態となり、「イベントで発表されたどの製品よりも出荷が遅れている」ということが明らかになりました。記事作成時点では日本のApple Storeでも出荷日が「10〜12週間」となっており、最短でも2022年1月10日以降の配送になる模様。これは新型MacBook Proや第3世代AirPodsといったイベントで発表された目玉製品よりも遅い配送です。



ニューヨーク・タイムズがAppleにポリッシングクロスについて問い合わせたところ、関係者はポリッシングクロスの高い需要に驚いていないとして、「ポリッシングクロスは非常に効果的で、特殊なライトグレーカラーを含んだ特別なデザインとなっています」と語ったそうです。

なお、ポリッシングクロスの出荷が遅れている現状についてEngadgetは、「MacBook Proを待つ数週間が突然合理的に感じられるようになった」と記しています。