「日本一短い定期航路」といわれている呉市の音戸渡船。古くから多くの人を運んできましたがついに廃止される見通しとなりました。

呉市本土と倉橋島を結ぶ音戸渡船は直線距離で120m、時間にするとわずか1分ほどですが学生や地元の足として親しまれてきました。

ピーク時には1日約3千人が利用していましたが、音戸大橋の完成などで減少が続いていました。

(音戸渡船花本智博 船頭)

「(利用者は)普段は高校生とか(利用者は)少なくなりましたね」

今年に入って台風などで2隻の船が相次いで故障し7月中旬から運休していましたが再開の見込みが立たないとして船頭の花本さんが呉市などに継続断念を申し入れたということです。

(呉市交通政策課中村博雅課長)

「日本で一番短い定期航路ということもあり重要なものと考えていたが今回は非常に残念」

呉市によりますと航路の引き取り手は見つかっておらず江戸時代から続いたとされる「日本一短い定期航路」は再開されること無く今月末で幕を下ろすことになりそうです。