「ブログを副業にする方法」についてご紹介します(写真:JADE/PIXTA)

昨今、FIRE(=経済的自由を手に入れて早期に引退すること)の達成を目指す人が増えています。

28歳、年収350万円の普通の会社員として働きながら、チャンネル登録者20万人超の投資系ユーチューバーでもある「ぽんちよ」氏は、「投資」「副業」「節約」を実践することでFIRE達成間近だといいます。

同氏の新著『めざせFIRE!知識ゼロから経済的自由を勝ちとる』では、そのノウハウが紹介されています。
本稿では、「ブログを副業にする方法」について同書より抜粋し紹介します。

ブログを収益化するには?

ストック型のビジネスの代表格はブログです。本書では、個人が運営するネットサイトを「ブログ」と定義します。一言でブログといっても、「今日はショッピングに行きました」「ランチはこんなものを食べました」というような日記の配信から、情報発信サイトもあります。

現在、ブログが副業になることはすでに認知されているでしょう。しかし「副業としてブログを始めた」人の中には、どのように収益化できるかを知らずにブログを書いている人もいます。ただし、ブログの収益化の仕組みを知らずに、やみくもに書いても成果は出ません。そのためまずは、一般的なブログの収益化方法である「Google AdSense(グーグル・アドセンス)」と「アフィリエイト」について解説します。

ネットサイトを見ていると、「先ほどまで通販サイトで見ていた商品」がページの隅に表示されることがあります。また、自分が興味を持っている事柄の広告が表示されることがあります。

この広告は、ブログ運営者が「Google AdSense」と呼ばれる自動広告機能に登録することで掲載される、Googleが自動で配信する広告です。Google AdSense のメリットは、ブログ記事にGoogleの自動広告が提供され、広告がクリックされるとサイト運営者の収益になることです。1クリックあたりの収益(クリック単価)は10〜40円程度と微々たるものですが、ブログ閲覧者が多くなりクリック数が増えれば、その分、収益も大きくなります。

Google AdSense登録のためには、サイトの審査を受ける必要があります。この審査をクリアすることを「ブログ運営の最初の目標」にしましょう。Google AdSense の審査に関しては、ブログ記事が「ある程度の期間掲載されている」「記事が更新されている」「利用規約に準拠した記事である」という内容で審査されます。記事数については、私の場合は1000字程度の記事を約10本投稿したうえでAdSenseに審査申込を行い、合格しました。AdSense に合格すると、ブログの収益化が現実味を帯びてきます。

「アフィリエイト」の始め方は?

アフィリエイトとは、商品やサービスを紹介することで紹介報酬をもらうことです。たとえば、楽天証券の解説記事を作る中で「楽天証券口座開設申込」 のリンクを記事中に作るとします。このときに、自分の記事に掲載されているリンクから証券口座が開設されると、紹介報酬を獲得できます。

アフィリエイトの始め方は、まずASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれるサイトに登録します。このASPに掲載されている案件の中から自分が紹介したいサービスのリンクを発行することで、アフィリエイトを始めることができます。

私は、ASPの中でも「A8.net」「ACCESSTRADE」というサイトを使っており、証券口座開設リンクからマッサージ店の申込までさまざまな広告を活用してアフィリエイトを行っています。また、楽天市場やAmazonなどの通販サイトでは、独自に「楽天アフィリエイト」「Amazon アソシエイト」などのアフィリエイトサービスを行っているので、これを利用して稼ぐこともできます。

自動広告やアフィリエイトリンクがブログ記事に掲載されていても、ブログを読んでくれる人がいなければ収益を上げることはできません。それでは、どのようにブログに集客するか、ここで大事になってくるのが「SEO(Search Engine Optimization)」の知識です。

インターネットで情報を探すとき、検索キーワードを入力します。たとえば、犬が喜ぶようにおいしいドッグフードを購入したい場合には、「犬」「ドッグフード」「おいしい」といったキーワードで検索すると思います。検索したのち、検索結果の上位にある2〜3個のサイトを参考にドッグフードを購入するでしょう。検索結果の50番目、100番目といった下位のページを開くことはまずないと思います。

つまり、ブログを閲覧してもらうためには、「検索上位」に自分のブログが表示されていなければいけません。ブログが「検索上位」に表示されるためには、検索エンジン(Googleなど)に高評価され、「このページを上位表示させたい」と思わせるようなサイトをつくる必要があります。そのためには、検索エンジンへの最適化(SEO)が必要です。

たとえばブログ記事のタイトルに「ドッグフード」「喜ぶ」などの「一般的に検索時に使うであろうキーワード」を含むことで、そのキーワードで検索された際に上位表示されやすくなります。ほかにも、「ブログ滞在時間が長い」「内部リンクの構成」などさまざまな要素があります。やみくもにブログ記事を書くのではなく、「SEO」を意識して検索上位をねらえる記事を書きましょう。

「ブログで稼ぎたい」なら有料ブログ

ブログを始める場合の選択肢として、無料と有料があります。無料でつくることができるブログのメリットは、初期投資なしで気軽に始めることができる点です。代表的なものは「はてなブログ」「FC2ブログ」です。私も初めてブログを作った際は「はてなブログ」から始めました。しかし、「ブログで稼ぎたい」と思うのであれば、私は有料ブログをすすめます。

たとえば、無料ブログではそもそもGoogle AdSenseを使えない場合もあります。またSEOの点からも、無料ブログは検索上位を取りにくいという欠点があります。このようなことから私は、「自分でサーバーをレンタル」「自分のドメインを取得」をしてブログを始めることをおすすめします。

なぜサーバーをレンタルする必要があるのでしょうか。そもそもブログ記事を作成した場合には、その情報を保存しておく必要があります。その際、レンタルサーバーを使ってブログ記事を保管します。しかし、ただ保管されているだけでは閲覧できません。そのブログ記事を見つけるためには、「どこに保管されているか」という住所が必要です。

そもそもインターネットサイトというのは、情報(記事)と住所(アドレス)で成り立っているため、情報を保管する場所としてサーバーが必要となり、この保管されている場所に行きつくためのアドレスが必要です。私の場合は「ロリポップ」というレンタルサーバーを使っており、「pontiyo.com」というアドレス(ドメイン)を取得してブログを運営しています。これらの維持コスト(サーバーレンタル代・ドメイン取得代)は年間およそ1万円です。無料ブログに比べ維持コストがかかりますが、有料ブログの利点として、自分のドメインを取得してブログを書くため、自分のサイトに検索エンジンからの評価が貯まっていきます。

たとえば私が「おいしいドッグフードに関する記事」を書いており、閲覧者が最初から最後まで読むような読み応えのある記事だとしましょう。この場合、検索エンジンが、「この記事はよい記事だ」と判断して検索上位に表示してくれます。それとともに、検索エンジンから「pontiyo.comは良質な記事をつくるサイトだ」という評価が貯まっていき、サイト自体が上位表示されやすくなります。このように独自のドメインを持っていると、自分のサイトに対する評価が積み上がり、無料ブログよりも収益を上げる可能性が高まります。

どんな記事を書けばいい?

ブログに書く内容を思いつかないという人もいるでしょう。私のおすすめは、「自分の趣味」や「最近自分がネットで検索したこと」をまとめた記事を書くことです。自分の趣味に関しては人よりも多くの知識を持っているので、リサーチの必要なく記事を書くことができます。また、もしあなたが投資について勉強している際に、「投資信託の買い方がわからない」と思って検索したとします。自分がわからなくてネットで検索した内容は、ほかの人も同じように「わからない」と思って検索しています。そのため、自分が「わからない」と思って調べたことを解決するような記事は需要があるということです。


また、「検索が多いキーワード」から記事を作成する方法もあります。多く検索されているキーワードは、そのキーワードについて知りたいと思う人が多い証拠です。「キーワードプランナー」「キーワードリサーチャー」などのキーワード取得ツールを使い、どのような検索ワードが存在するのかを調べ、キーワードに沿った記事を作成していきます。

記事を作成するうえでは、「役に立つか」を意識して書きましょう。単なる個人の日記は、よほどの有名人でもないかぎり需要はありません。一方で、「FIREの仕方」「ブログの始め方」などのハウツーは役に立つ記事です。多くの人が自分の「わからないこと」を解決するためにGoogle検索をするので、「役立つ記事」は需要があるのです。なんとなく記事を書くのではなく、役立つ記事、検索される内容に応じた記事を考えて書きましょう。