4月9日に逝去したイギリスのフィリップ王配。新聞「サン」が王配個人の遺産について報じている。関係者によると遺産の総額は3,300万ポンド（約46億円）。その多くはエリザベス女王が相続するが、晩年仕えていた3人の側近にも多額の遺産が贈られるという。額は明らかにされていないが関係者によるとこれは異例のこと。「他のロイヤルたちと異なり、フィリップ王配は自分の身の回りのことをしてくれた3人の側近たちに対して惜しみなく贈与するようだ」。同紙によると秘書を勤めたアーチー・ミラー・ベイクウェル准将と従者2人だという。

また関係者によると遺産の一部は孫たちが相続する。イギリス国内では王室を離脱したヘンリー王子に対する批判の声も高まっているが王子にも贈られると同紙は報じている。関係者曰く「王配は問題行動をとったからといって孫を罰するタイプではなかった。根に持つ人ではない」。一方、チャールズ皇太子やアン王女を初めとする4人の子どもたちには「生前に集めた本のコレクションから好きなものを受け取るように」と遺言を残しているという。

ちなみに同紙は「王配の遺書は随分前に準備されたもの」という関係者の証言を入手、ヘンリー王子がインタビュー番組などに出演して王室への批判を始める前に作られたものだと報じている。孫は多数いる中でヘンリー王子だけに焦点を当てて報道、この証言を出してくるあたりにイギリス国内での王子に対する風当たりの強さが表れていると言えそう。