鮨マニアが選ぶ!1万以内で名店の味、初心者でも安心の都内カウンター寿司5選
紹介するのは…
macaroni編集部 トレンド担当ディレクター / もちこ
編集部きっての鮨マニア。大手回転寿司チェーンから都内高級店まで、週3回は寿司を食す。家でも握りの研究を欠かさず、My寿司下駄を持っている。インスタでは都内近郊のグルメを日々紹介中!
大枚をはたかなくたって、名店の寿司は味わえる
世はまさに寿司バブル時代。単価2~3万円の寿司屋に予約が殺到し、6万円を超えるレジェンド店まで出現しています。ここで、鮨マニアのわたしは声を大にして言いたい……。
そこまでお金をかけなくても、最高のカウンター寿司を楽しめます!!
ちょっと背伸びして1万円だけを握りしめて行けば大丈夫。魂のこもった職人のひと握りを体験できるんです。
カウンター寿司に対するハードルを下げて、幸せな時間を過ごしてほしい。そんな思いをこめて、筆者が選りすぐった5店舗をご紹介していきます。
千駄木「谷中 松寿司」
創業から80年続く、谷中でもっとも古い寿司屋。三代目の大将・野本やすゆき氏は、料理研究家としても活躍されています。先代から継承された「江戸前」の技術を残しながら、創意工夫をこらした握りが魅力。
営業は週末のみなので、予約のハードルは少し高め。1~2ヶ月は待つ必要があります。ただ、わたしはそれも調味料のひとつだと思います。一度予約を取ってしまえばあっという間ですよ。
王道の江戸前なのに、遊び心あり
こはだ、あなごと王道の江戸前タネはおさえつつ、すり潰したあん肝の手巻き(これがすっごくおいしい)、生こしょう入りの帆立など、バラエティに豊んだ握りなんですよね。希少価値の高い鮭児や雲丹巻きなども味わえます。
そして特筆すべきがアジのフライ。ガリを使った甘酸っぱいタルタルソースは、料理研究家としての腕が光るひと品です。
夜のおまかせコース:8,500円(税抜)
昼のおまかせコース:4,500円(税抜)
店舗名:谷中 松寿司
電話番号:03-3821-5087
最寄駅:千駄木駅
郵便番号:110-0001
住所:東京都台東区谷中3-2-7
市区町村:台東区
町域:谷中3-2-7
営業時間:金曜18:00~22:30(18:00開始、19:00開始)土曜・日曜12:00~14:00(12:00開始、12:30開始)18:00~22:30(18:00開始、19:00開始)
定休日:月~木曜
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/yanakamatsusushi/
北千住「千住 しげ」
「知れてよかった……」思わずそう呟いてしまった、足立区は北千住の穴場。銀座や六本木などの一等地に店を構えていたら、少なくとも倍額はしそうな握りを8,000円で味わえます。いつ予約困難になってしまうかヒヤヒヤ……。
2019年にオープンした比較的新しい店で、大将のしげさんは親しみやすい印象。はじめてでも温かく受けいれてくれますよ。
美しさとおいしさが共存する握り
シャリとタネがふんわり溶け合うような、やわらかい握りが特徴。フォルムも息を飲む美しさなんですよね。食べずにずっと眺めていたいくらい……。
もちろん見た目だけでなくて、味のレベルも高い。「本当にこの値段で食べていいの?」と不安になります。鯵の海苔巻きや、雲丹と毛蟹のTKGなど、握り以外のメニューも充実しているのがうれしいポイント。
夜のおまかせコース:8,000円(税抜)
※12,000円コースもあり
店舗名:千住 しげ
電話番号:03-5284-2727
最寄駅:北千住駅
郵便番号:120-0034
住所:東京都足立区千住3-31 第2武田ビル 5F
市区町村:足立区
町域:千住3-31 第2武田ビル 5F
営業時間:17:30~21:00(ラスト入店)
定休日:不定休
中目黒「鮨おにかい」
中目黒の名店「鮨つきうだ」で修行を積んだ大将がオープン。改築された古民家の2階にあり、1階にはミシュラン一つ星を獲得した系列店の「天ぷら みやしろ」があります。
かなり隠れた場所にあるので、迷うことを前提に時間に余裕を持ってくださいね。公式インスタグラムでは道順が投稿されているのでチェック!
現代風のエンターテイメント寿司
ここはエンターテイメント性が高い!大将自ら、各席の目の前で食材のお披露目をしたり、もくもく煙が上がる燻製の演出で楽しませてくれたりします。はじめてのカウンター寿司でも、リラックスしながら楽しめること間違いなし。
写真は、鮪の赤身と炙ったトロ。これがのちに巻物になって登場します。新店ではあるものの、細かい仕事がされた握りはたしかなもの。
なんとコースの中盤では、「みやしろ」の海老天ぷらを手巻きにしたひと品が提供されるんですよ!(残念ながらわたしが行ったときは休業日で出てこなかった……)
夜のおまかせコース:9,000円(税抜)
昼のおまかせコース:9,000円(税抜)
店舗名:鮨おにかい
電話番号:03-3714-9888
最寄駅:中目黒駅
郵便番号:153-0051
住所:東京都目黒区上目黒2-18-11 2F
市区町村:目黒区
町域:上目黒2-18-11 2F
営業時間:ランチ 12:00~14:00 ※事前予約 / 日曜日のみディナー 18:00~23:00(L.O. 22:30)
定休日:月曜
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/sushi.onikai/
築地「築地青空三代目 本店」
寿司の聖地である築地に本店を構える、江戸前鮨の有名店。とはいえ別邸や系列居酒屋なども展開しており、敷居が高くないのでデビュー戦におすすめ。
「青空三代目 極上11 貫と選べる1貫(巻物以外)」のコースは、なんと4,500円!ひと通り食べたら、好きな1貫を選べるので、最後までうきうきした気分が続きます。
聖地で長く居続ける、たしかな伝統技
肝心の内容はというと、大トロの炙り、雲丹、鮪の漬け、ぼたん海老、白身など種類豊富なタネが提供されます。貧乏性のわたしは、最後の1貫に大トロをおかわり。ここでイカや貝を頼む大人になりたい(笑)
独自配合の赤酢シャリ、鮪出汁を使った秘伝の煮切り醤油など食材に細やかなこだわりあり。肌で伝統的な技術を感じることができますよ。
おまかせコース
「間違いない!二代目特上9貫と炙り巻き」3,500円(税抜)
「青空三代目 極上11貫と選べる1貫」4,500円(税抜)
「築地最強の10貫」6,500円(税抜)
店舗名:築地青空三代目 本店
電話番号:03-3541-1055
最寄駅:築地
郵便番号:104-0045
住所:東京都中央区築地4-13-8 トラスト築地KNビル 1F
市区町村:中央区
町域:築地4-13-8 トラスト築地KNビル 1F
営業時間:月~金10:30~14:30 / 17:30~22:00土日祝10:30~22:00※17:00からディナーメニューに変更
定休日:火曜
下丸子「鮨 波づき」
最後はちょっと上級者編、予約困難店の「鮨 波づき」をご紹介。「銀座久兵衛」で修行したのち、ロサンゼルスでも握っていた経歴を持つ佐藤大将が営んでいます。
8,000円(税抜)という価格にもかかわらず、実力派の味わいと驚きのボリュームであらゆる寿司好きを魅了しているんですよ。なんと予約待ちは3~4ヶ月!
お腹がはちきれるほどの創作和食×握り
おつまみ10品、ミニ丼、握り11貫、お茶漬け、お椀にデザートという圧巻の流れ。鮪の脂を活かしたドレッシングのサラダ、ぶりしゃぶ、西京焼きなど、品数が多いのにどれも一切手が抜かれていません。
握りは旬のタネを中心に展開。最後の方に塩麹がアクセントの特大トロたく巻きを提供、これを食べるころにはお腹がはちきれそうになっています(笑)
現在はオンライン予約のみ、下記のサイトに飛んでみてくださいね。
夜のおまかせコース:8,000円(税抜)
店舗名:鮨 波づき
電話番号:03-3759-4829
最寄駅:下丸子駅
郵便番号:146-0092
住所:東京都大田区下丸子3-13-22
市区町村:大田区
町域:下丸子3-13-22
営業時間:二回転制17:30~20:0020:30~23:00
定休日:月曜
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/haruta.go/?hl=ja
公式Facebook:https://www.facebook.com/sushihazuki/
はじめてのカウンター寿司で注意したいこと
さて、店舗のご紹介は以上です!ここまできたら、もう寿司のことで頭がいっぱいになっているはず。でも「やっぱりはじめて行くから不安……」という方もいるかと思います。
気をつけたいことや覚えておくと安心なルールをお教えしましょう。(※必ずしも当てはまるわけではありません)
強い香水をつけるのは避けよう
料理における香りは調味料のひとつ、香水はつけないのがベターです。くれぐれもまわりの邪魔をしてしまわないように気をつけてくださいね。
ちなみに服装は店舗にもよりますが、常識の範囲内であれば基本は自由と考えていいでしょう。
撮影をしたい場合は、ひとこと断りをいれて
食事を撮影する……いまや当たり前のように見る光景ではありますが、必ず撮影前に大将やスタッフの方に断りをいれましょう。もちろん撮影禁止の店舗もあるので、そのときは心のシャッターを連写してくださいね。
カウンターの上にむやみにものを置かない
寿司屋のカウンターは檜の一枚板など、繊細な素材で作られていることが多いです。鍵やスマートフォンで傷つけてしまったりしないよう、持ちものはバッグやポケットにしまっておくのがベストですよ。
いきなり怒られることはほとんどないですが、そこまで配慮できればもう完璧です!
カウンターで味わう幸せを体験してほしい
日本はレベルの高い回転寿司も多いですし、スーパーはもちろんコンビニでも寿司パックが売っています。わたしもすべて大好きで、それぞれのおいしさがあると思っています。
ただ、やはりカウンターで楽しむ寿司は別格。職人の伝統技を目の当たりにしながら、一貫ずつタネとシャリの融合を味わう、これほど幸せな時間はありません。
「この幸せな体験を味わってほしい」「ハードルが高いと思ってほしくない」そう思って今回の記事を執筆しました。どうかみなさんに届きますように……。
まだまだ紹介したい名店はたくさん。また別の記事でお会いする機会もあるかも?お楽しみに♪