PS5初の大型更新は4月14日配信。PS5ゲームの外付け退避や世代間シェアプレイなど改善多数
ソニーはプレイステーション5初の大型ソフトウェア・アップデートを4月14日より配信します。
更新内容はPS5ゲームの外付けストレージへの退避、PS5とPS4でのシェアプレイ(画面配信マルチプレイ)、パーティーやゲームベースなどソーシャル周りの改善など。
一方、M.2 SSD追加による本体ストレージ増設は「将来的に」対応のままで、今回の更新には含まれません。
ストレージ拡張と管理
本体機能として大きな追加は、PS5のゲームを本体ストレージからUSB接続の拡張ストレージに退避(移動)できるようになったこと。退避できるだけで、USB拡張ストレージから起動して遊ぶことはできません。
PS5専用ゲームはPS5本体ストレージの高性能を前提としているため、本体ストレージ(内蔵SSD)に保存した状態でしか遊べません。
しかしPS5の本体ストレージは額面で825GB、実際に使える空き容量は667GB前後。一本で50GBや100GB近い4K対応ゲームがざらにある状況ではすぐに埋まってしまい、従来は手狭になってきたら悩んで一度消して、次に遊びたくなったら再インストールやダウンロードをする必要がありました。
この問題については、発売当初より「将来的にPS5のタイトルをUSBストレージに保存(プレイはできません)できるよう、検討を進めてまいります」という説明がありました。慎重な表現でしたが、発売5か月ほどで実現したことになります。
本体ストレージの拡張は将来
PS5は外装の下にM.2 SSD用のスロットを備えており、将来的には高速な本体ストレージも拡張できる仕様です。こちらへの対応はまだこれから。
多数のゲームを遊ぶプレーヤーはとりあえず、遊び終わった部分や使わないコンテンツの部分削除や、USB拡張ストレージへの退避と書き戻しでしのぎつつ、将来的なアップデートを待って、ソニーが発表するであろう規格を満たした対応の市販SSDを購入して自分で追加することになります。
世代間シェアプレイ
シェアプレイはゲーム画面を動画として相手に配信して視聴させたり、一緒に遊んだり、コントローラ操作を渡して遊んでもらう機能。
更新後は、PS5で遊んでいるプレーヤーがPS4のプレーヤーを呼んだり、PS4のゲームにPS5で入ることもできるようになります。
そのほかの主な機能追加・改善は、
ゲームへの参加リクエスト送信。PS5 / PS4 で、フレンドが参加可能なゲームセッションを遊んでいる場合、こちらから参加リクエストを送信可能に。メッセージで可否を尋ねて招待を送り返してもらう手間が省けます。リクエストを含めやりとりができるプレーヤーはプライバシー設定でフィルタ可能です。
・ゲームベースの改善。UIの変更で、オンラインのフレンド確認や最近・お気に入りのパーティーにすばやくアクセス可能に。パーティーごとに通知のオンオフを個別設定できるように。
音声チャットまわりの改善。ゲーム内チャットの無効化、マイクミュート等を素早く操作可能に。他のプレーヤーのチャット音量の調整にも対応。
タイトルアップデートの事前ダウンロード。デベロッパーが有効にしている場合、ゲームのアップデートファイルをリリース前にあらかじめ自動ダウンロードしておき、解禁時間にすぐ遊べるように。
ゲームライブラリのカスタマイズ。選んだゲームの非表示に対応。
画面のズーム機能。設定画面からアクセス。
トロフィー画面の刷新。獲得状況のサマリー画面を追加。またトロフィー獲得時の自動キャプチャを、プラチナのみなどカスタマイズ可能に。
このほかスマホの PlayStation App でも、フレンドのオンライン通知やゲーム機側のオンラインステータス変更などが加わっています。(こちらはアプリ更新で加わる機能)。今後はPS5のマルチプレイセッションにスマホから参加する機能、スマホからPS5本体のストレージを管理する機能なども追加予定。
PS4では対応していた機能を含め、そろそろPS5を手に入れてから戸惑うことが少なくなるアップデートです。