健康は自分で作る!今、欧米で注目のライフスタイル「バイオハック」とは?
倦怠感や疲労感、体の痛みや体力の衰え・・・。
絶不調ではないけれども、元気いっぱいでもない。多くの人は、たぶんそんな状態の中で、その日によって体調のアップダウンを感じつつ、毎日の仕事やすべきことをこなしているのではないか。
でも、「100%ではない状態」でやる仕事やスポーツ、勉強のパフォーマンスは、自分にとって満足いくものではないだろう。ならば、できるだけ自分の状態を100%に近づける方法を探ってみることも対処法の一つである。
■初心者のための「断続的ファスティング(断食)」のすすめ
『バイオハック 肉体・精神・頭脳のパフォーマンスを最適化する技術45』(井口晃著、S Bクリエイティブ刊)では10年以上世界中を飛び回り、精力的に講演活動や著述活動を続ける著者が、今シリコンバレーやビバリーヒルズ、ニューヨーク、ロンドンなど欧米都市で注目されるライフスタイル「バイオハック」を解説する。
バイオハックとは、「体調が悪くなったら病院にかかる」という、言ってみれば受動的な健康づくりではなく、そもそも医者にかかるような状態にならないように、主体的に健康づくりをしていくライフスタイルだ。
食習慣に睡眠習慣、運動習慣、リラックス習慣。もし今、どことなく体調が悪いと感じているのなら、これらの習慣を見直し、アップグレードする時期に来ているのかもしれない。
■体をデトックスする「断食」は必ずしも丸一日行う必要はない
本書で紹介されているバイオハックの中でも、著者の井口晃さんが「もっとも始めるのが簡単」としているのがファスティング(断食)だ。胃腸や肝臓など、内臓を休ませる時間を設けられるため、消化機能や解毒機能を高められるなど、健康面でのメリットが大きいとされているファスティングだが、毎日3食欠かさず食べている人からしたら「ツラそう」「途中で挫折しそう」という気持ちが先に立つ。
ただ、本書によるとファスティングは必ずしも丸1日、あるいは数日にわたって食べずに過ごさなくてもいい。たとえば「12時から19時の間にすべての食事を済ます」というように、食べる時間を制限する「断続的ファスティング」もあり。こうすれば19時に食べたとしても、次の日の12時までの17時間のファスティングになるわけだ。これでも、ファスティングとしても成立するし、内臓を休ませる時間も作れるのだ。
■気をつけていても食べている「トランス脂肪酸」
たとえば食習慣を見ても、普段何気なく食べているものが、必ずしも健康に寄与するとは限らない。
よく知られているのが「トランス脂肪酸」だ。これは食料品に記されている成分表示で「ショートニング」や「ファットスプレッド」と記載されるものだが、これらの有害性はかねてから指摘されていて、欧米では禁止されている国が多い一方、日本では無規制で、マヨネーズやマーガリン、市販のスナック菓子やケーキなど、身近な食料品の多くに含まれているため、意識せずに摂取してしまいやすい。
バイオハックを意識するなら、マヨネーズは自分で作るか、酢や卵、塩、ハチミツなどひと目で正体がわかる原材料だけで作られているものを、マーガリンはバターかギー(牛や水牛、ヤギの乳を煮詰めて濾過した調理油)に置き換える。これだけでも、食生活は改善するはずだ。トランス脂肪酸に限らず、「体にとって決していいものではないが、多くの人が食べているもの」は決して少なくない。
◇
本書では、多くの人が知らず知らずのうちにやっている悪い習慣を指摘し、なんとなく続けている「体に良さそうな習慣」の、より科学的知見に基づいた、きめ細かいやり方を授けていく。
未来の自分の体調やパフォーマンスを決めるのは、今の生活習慣。
子どもの頃のように元気いっぱいな自分を取り戻すために、本書は一役買ってくれるはず。体調管理やパフォーマンス向上のために参考にしてみてはどうだろう。
(新刊J P編集部)
【関連記事】
欧米のエクゼクティブやハリウッド俳優が注目の最先端健康法”バイオハック”始めやすい習慣は?
日本を代表する医師10人が明かす健康情報の「ウソ」と「ホント」
絶不調ではないけれども、元気いっぱいでもない。多くの人は、たぶんそんな状態の中で、その日によって体調のアップダウンを感じつつ、毎日の仕事やすべきことをこなしているのではないか。
でも、「100%ではない状態」でやる仕事やスポーツ、勉強のパフォーマンスは、自分にとって満足いくものではないだろう。ならば、できるだけ自分の状態を100%に近づける方法を探ってみることも対処法の一つである。
『バイオハック 肉体・精神・頭脳のパフォーマンスを最適化する技術45』(井口晃著、S Bクリエイティブ刊)では10年以上世界中を飛び回り、精力的に講演活動や著述活動を続ける著者が、今シリコンバレーやビバリーヒルズ、ニューヨーク、ロンドンなど欧米都市で注目されるライフスタイル「バイオハック」を解説する。
バイオハックとは、「体調が悪くなったら病院にかかる」という、言ってみれば受動的な健康づくりではなく、そもそも医者にかかるような状態にならないように、主体的に健康づくりをしていくライフスタイルだ。
食習慣に睡眠習慣、運動習慣、リラックス習慣。もし今、どことなく体調が悪いと感じているのなら、これらの習慣を見直し、アップグレードする時期に来ているのかもしれない。
■体をデトックスする「断食」は必ずしも丸一日行う必要はない
本書で紹介されているバイオハックの中でも、著者の井口晃さんが「もっとも始めるのが簡単」としているのがファスティング(断食)だ。胃腸や肝臓など、内臓を休ませる時間を設けられるため、消化機能や解毒機能を高められるなど、健康面でのメリットが大きいとされているファスティングだが、毎日3食欠かさず食べている人からしたら「ツラそう」「途中で挫折しそう」という気持ちが先に立つ。
ただ、本書によるとファスティングは必ずしも丸1日、あるいは数日にわたって食べずに過ごさなくてもいい。たとえば「12時から19時の間にすべての食事を済ます」というように、食べる時間を制限する「断続的ファスティング」もあり。こうすれば19時に食べたとしても、次の日の12時までの17時間のファスティングになるわけだ。これでも、ファスティングとしても成立するし、内臓を休ませる時間も作れるのだ。
■気をつけていても食べている「トランス脂肪酸」
たとえば食習慣を見ても、普段何気なく食べているものが、必ずしも健康に寄与するとは限らない。
よく知られているのが「トランス脂肪酸」だ。これは食料品に記されている成分表示で「ショートニング」や「ファットスプレッド」と記載されるものだが、これらの有害性はかねてから指摘されていて、欧米では禁止されている国が多い一方、日本では無規制で、マヨネーズやマーガリン、市販のスナック菓子やケーキなど、身近な食料品の多くに含まれているため、意識せずに摂取してしまいやすい。
バイオハックを意識するなら、マヨネーズは自分で作るか、酢や卵、塩、ハチミツなどひと目で正体がわかる原材料だけで作られているものを、マーガリンはバターかギー(牛や水牛、ヤギの乳を煮詰めて濾過した調理油)に置き換える。これだけでも、食生活は改善するはずだ。トランス脂肪酸に限らず、「体にとって決していいものではないが、多くの人が食べているもの」は決して少なくない。
◇
本書では、多くの人が知らず知らずのうちにやっている悪い習慣を指摘し、なんとなく続けている「体に良さそうな習慣」の、より科学的知見に基づいた、きめ細かいやり方を授けていく。
未来の自分の体調やパフォーマンスを決めるのは、今の生活習慣。
子どもの頃のように元気いっぱいな自分を取り戻すために、本書は一役買ってくれるはず。体調管理やパフォーマンス向上のために参考にしてみてはどうだろう。
(新刊J P編集部)
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