囲みは取材はオンラインで行なわれた。練習後、3人は別々に実施。写真はスクリーンショット。

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 Jリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響でいまだ中断しているが、大阪府では緊急事態宣言が解除され、セレッソ大阪は5月25日、舞洲グラウンドにてトレーニングを再開。初日は少人数のグループに分かれて1時間程度行なわれたという。トレーニング終了後に都倉賢と清武弘嗣がオンラインで取材に応じた。

 久しぶりにチームメイトと練習場で顔を合わせたことについて、都倉は「距離がありながらも、やはり顔をリアルで合わせられるというのはすごく幸せ。そこでしか感じられないものとか、今まで当たり前にやってきたことがかけがえのないことだったなと感じました。やはり僕らの居場所はここだなと再確認できました」と喜びを語る。

 清武も「みんなに会えるのはすごく嬉しいですし、直接顔を見て話せて、少し安心しました」と気持ちを吐露した。

 ロティーナ監督によれば、「またサッカーをする環境に慣らしていかなきゃいけない。怪我のリスクが大きくなるから慎重にやっています。今週は少しずつ身体を作っていきたい」と、まずはコンディション作りを優先しているようだ。

 約2か月間グラウンドで身体を動かしていなかったとあって、指揮官から見ると、現在の選手たちのコンディションは「具体的ではないが、今は30パーセント、40パーセントくらいだろう」という。
 
 ただし「中断する前にチームとして基盤は作れていたから、これから少しずつまたやっていけば、再開までには良い準備ができる」と再会に向けた準備に自信もうかがわせる。

 現時点でリーグ戦は早くて6月末か7月初めの再開を目途に議論を進めている。準備期間が1か月程度になる可能性については、都倉も「全然十分だと思います。ベースをみんなで作ってきたのはありますし、1回中断したとはいえ、キャンプとかで戦術や新しい取り組みはできている。コンディションを考えたら僕は4週間あれば、実戦に向けてほぼ問題なくできると思います」と語る。

 一方で清武は「正直十分では全然ないと思う」と話していた。「気持ちの面もそうだし、身体の面もそうだし。1か月半か2か月くらい練習ができていないなかで、準備期間1カ月というのは、どうなるのか分からないという感じ」。

「オンラインでのトレーニングはやっていたし、マスクして走ったりしていたのでブランクはそこまでない。基礎体力面では落ちていないですけど、ただ今からどんな影響が出てくるかは正直分からない。普通の走りと、サッカーでの走りは種類が違うので。そこはどういう影響が出てくるのか不安なところはあります」と正直な気持ちを打ち明けた。

 ただ、再びグラウンドでボールを蹴れる日常が戻ってきたことは、なにより喜ばしいことだろう。ふたりは爽やかな表情で取材に対応していた。

構成●サッカーダイジェスト編集部