アトレチコ・ミネイロのマスコットであるガーロ・ドイドがセクハラを行なって非難を浴びた。 (C) Getty Images

写真拡大

 サッカー王国ブラジルの名門アトレチコ・ミネイロのマスコットに非難の声が上がっている。

 騒動の発端となったのは、現地2月19日の日曜日に行なわれたブラジル代表FWヂエゴ・タルデッリの新加入プレゼンテーションでの人気マスコット『ガーロ・ドイド』の振る舞いだ。

 カルデンセとの一戦でのハーフタイム中に行なわれたこのイベントにおいて、ガーロ・ドイドは、タルデッリとともに参加していたアトレチコ・ミネイロの女子チームのDFヴィクトリア・カリャウに不必要なボディータッチをしたばかりか、性別差別にあたるジェスチャーをしたのだ。

 この行動がSNSで拡散されるとクラブへ非難が殺到。ほどなくして、アトレチコ・ミネイロは、異例とも言えるマスコットの解雇を発表し、さらに「我々は彼の行動を後悔している。被害に遭った選手、その他の選手、全てのファンに謝罪したい」と声明を出した。

 しかし、蛮行を犯したガーロ・ドイドへの批判は収まる気配がない。ブラジル・メディア『Globo』の討論番組に出演したブラジル人ジャーナリストのアンドレ・リゼク氏は、「クラブとして恥ずべき行為だ」と糾弾した。

「真面目に、誰が見ても恥ずべき振る舞いだ。『恥を知れ!』と言いたい。女性が望んでいない全てがこの映像に含まれている。彼女たちは、自分が美人であるかどうかや身体について言われたいのではなく、まずは一人の選手として正しいリスペクトを得るべきだ。このマスコットはボールボーイとしても貢献していたが、残念でならないよ」

 なお、SNSでは、「あくまで“中にいる人間”が悪いのであってガーロ・ドイドに罪はない」といったマスコットを擁護する意見も目立った一方で、「クビにして正解だ」「昔からセクハラが酷かった」「悪いものは排除すべき」というクラブの決断を肯定する意見が圧倒的な割合を締めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部