北海道札幌市に本部を置くセイコーマートは、道内に1000店以上の店舗を持つ(2019年9月現在)。道内の過疎地域にも出店し、インフラどころかライフラインの役割も果たしているコンビニだ。


セイコーマート 久喜下早見店(2019年6月11日、Jタウンネット撮影)

北海道では絶大な支持を得ており、セコマが無い市町村の方が珍しいくらい。しかし、意外にも出店していない場所がある。それが道内各地の「空港」だ。

道外の空港もあるのに...

道内にある空港の数は14ある。イメージではその全てにセコマがあるような気がするが、調べてみると意外に出店している空港の方が少ない。


道内の空港位置図(国土交通省 北海道開発局の公式サイトより)

広い北海道とはいえ、空港の数の多さはかなりのもの。そしてセコマがある空港施設を調べると実はゼロ。空港内に出店している場所はないのだ。

しかし、「〜空港前」とつく店舗は2つ。そのうち、道内にあるのはたった1店舗だけだ。


セイコーマート 丘珠空港前店 (C)Google

その店舗があるのは丘珠空港前(札幌市)。念のため、ほかの空港の近辺にないか調べたが、どの店舗も空港から離れている。

空港利用者が徒歩で待ち時間にでも立ち寄れるとなると、丘珠空港前のみだった。

そして、もう1店舗ある空港前のセコマ。これは道内にはない。それがあるのは茨城空港だ。


セイコーマート 茨城空港前店 (C)Google

Googleマップによると、茨城空港から徒歩7分と少々時間はかかるが、十分に近い。

道内にもほとんどない空港近くの店舗が、なぜか茨城にあることはツイッターでもちょっとした話題になった。あるツイッターユーザーが新千歳空港にはなく、茨城空港にないことを引き合いに、

「どちらが北海道の空港なのかは明白」

と投稿した。

確かに空港という観点だけで見れば、茨城空港が北海道らしい――。これに対して、ツイッター上では、

「茨城空港は北海道の飛び地だったのか...w」
「あのセイコーマートは半分、新千歳から関東に戻ってきた道民のため」

などの反応が寄せられている。

また、ネット上では「新千歳空港は何でもあって本当に凄い。ただ唯一の不満はセイコーマートがない・・・」との不満も出ている。

ホットシェフで調達して地元に帰る――贅沢すぎる旅の締めだが、それができる日が来るのだろうか。