中国は長年ゲーム機の国内販売を規制していた経緯があり、任天堂のゲームがやりたくてもやれない環境にいた人は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 任天堂と言えばゲーム機トップの総合メーカーであり、日本を代表する企業だ。中国にも多くのゲームファンが存在するが、中国は長年ゲーム機の国内販売を規制していた経緯があり、任天堂のゲームがやりたくてもやれない環境にいた人は少なくない。

 中国メディアの今日頭条は19日、中国企業の騰訊(テンセント)が任天堂と手を結び、中国のゲーム市場に参入すると伝える記事を掲載し、中国のゲームファンたちの期待が高まっていることを伝えた。

 騰訊が申請していた任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」と「NewスーパーマリオブラザーズUデラックス」の中国国内での販売に中国当局が認可を与えたことが明らかになった。これを受けて記事は、「これはテンセントと任天堂がついに手を結んで中国のゲーム市場に参入することにしたも同然である」と伝えた。

 また、これで中国のゲーム市場では「ソニー、マイクロソフト、任天堂という三大巨塔がそろうことになる」と主張。中国のゲーム人口は5億人を上回ると言われるが、現在はPC向けとスマートフォン向けのゲームが大半なことから、家庭用ゲーム機の市場はこれから発展する余地が大いにあると言えるだろう。

 任天堂は2002年に中国に進出し、16年までサービスの提供を行ったが、記事は「中国人消費者のニーズや権利問題など課題が生じ、事業は順調には進まず、その間にソニーやマイクロソフトに先を越されることとなってしまった」と主張。だが、中国の大手IT企業である騰訊と手を組めば、中国事業を成功させられる可能性は大いにあると強調、将来的には中国のユーザーたちは任天堂の人気ゲームを堂々と遊べるようになる可能性があることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)