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ー レンジローバーSVクーペの復活?
ー 2ドアのレンジ 製作期間6カ月

レンジローバーSVクーペの復活?

ロンドンのコーチビルダー、ニールス・ファン・ロイ・デザインが、現行型レンジローバーをベースとするアドベンタム・クーペを発表した。拡張した2枚のドアを持つそのデザインは、先日市販化が中止されたレンジローバーSVクーペの復活を思わせる。

100台のみが限定生産されるアドベンタムの価格は、ベースとなる車両によって異なり、27万500ポンド(約4000万円)から37万5000ポンド(約5500万円)の間になるという。ということは、ランドローバーのスペシャル・ヴィークル・オペレーションが市場に出そうとしていたレンジローバーSVクーペより、少なくとも3万5000ポンド(約510万円)以上高い。

ハンドメイドによって製作されるアドベンタムのボディはアルミニウム製。カスタムメイドされるインテリアは顧客が様々な高級素材から選べる。

まったく同じ仕様のアドベンタムは2台とないと同社は言う。現在は既に1台目の製作が始まっている。

同社の広報担当者によれば、生産台数が増加されることはおそらくないという。なぜなら「本当に特別なものを求めるお客様は、台数が増えれば興味を失ってしまいます。ニールス・ファン・ロイ・デザインがお客様に対して最も大切にしていること、それは本物の特別な自動車を提供することです」

2ドアのレンジ 製作期間6カ月

同社を率いるニールス・ファン・ロイによれば、アドベンタム・クーペのパーソナライゼーションには「非常に光沢のあるウッド、パーソナライズ可能なトレッドプレート、ワンオフでカラー・コーディネートされる上品なパターンの素晴らしいレザー」のほか、ツイードのような素材も用意されるという。

後部座席用ドアがないことのみならず、アドベンタムは縦桟のフロントグリルや、レンジローバーのエンブレムに替わって付けられたデザイナーの名前を表すバッジなどによって、普通のレンジローバーとの違いが際立つ。

ファン・ロイはレンジローバーをベース・モデルに選んだ理由について「インダストリアル・デザインの模範」と語っている。その初代は1970年からルーブル美術館に展示されている。

アドベンタム・クーペの製作には1台あたり6カ月を要する。顧客が5万ドルの手付金を支払うと製作が開始される。

ニールス・ファン・ロイは2018年、テスラ・モデルSのシューティングブレークを製作して発表した。それ以前には新しいロンドン・タクシーの開発にも関わっている。