CBS MarketWatchによると、5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月物は、米エネルギー省が同日発表した昨年12月30日までの週の石油在庫統計で、原油在庫の減少幅が市場予想を下回ったことやガソリン在庫と溜出油在庫（暖房油やディーゼル油含む）が増加したことから、需給逼迫（ひっぱく）懸念が後退し、前日比63セント高の1バレル＝62.79ドルと反落して引けた。

　　無鉛ガソリン2月物は、前日比0.25セント高の1ガロン＝1.787ドルと続伸、暖房油は同2.96セント安の1ガロン＝1.7881ドルと反落した。また、米国の強い原油需要に加え、ロシアとウクライナの天然ガス供給をめぐる対立や、イラクの原油輸出の低下、イランの核燃料研究開発の再開などを背景に、将来における需給逼迫（ひっぱく）懸念が高まり、相場を下支えした。

　　天然ガスは、エネルギー省が同日発表した12月30日の週までの天然ガス在庫が、市場予想に反して前週比10億立方フィートの増加となったことから、需給逼迫懸念が後退して売られ、一時、100万Btu＝9.39ドルまで値を下げた後、7月29日以来の安値となる前日比69.8セント安の100万Btu＝9.499ドルで引けた。【了】