「娘の痣に気付いた時に、もっと早く別れろと言えば良かったと今更ながら思います。娘は、結婚生活がうまくいっていないことや、夫から虐待を受けていることを認めるのを恥じていたのでしょう。だから私にはほとんど何も話しませんでした。」

また、フェイさんの父ジョンさんもこのように話している。

「娘を失った悲しみは言葉では言い表せません。ステラ同様私たちの心には大きな穴が開いてしまいました。結婚生活に問題があると聞いていたが、『何とかやっている』という言葉を信じていました。娘を守ってやれず、失望させてしまったという気持ちでいっぱいです。」

結局、マリアンには最低でも19年の実刑判決が下された。判決を聞いたマリアンは表情一つ変えることもなく、フェイさんの家族らが座っている傍聴席に顔を向けることもなかった。判決後、ステラさんの現パートナーでフェイさんの継父グリン・ストリートさんは心情をこう明かしている。

「フェイへの虐待は徐々に激しさを増していたという状況でした。残忍で、冷酷で意図的な殺人です。残された3人の娘たちは、これから母親なしで生きていかねばなりません。もうフェイを取り戻すことはできませんが、この一件が家庭内虐待の果てに起こる悲劇の死を少しでも妨げる注意喚起になればと願っています。」

家庭内でどれほど激しい虐待が行われていても、被害者は表に出すことができない恐怖を抱えている。ベッキー・ホッジマン検察官は「多くの家族に影響を及ぼす家庭内暴力は、被害者がしばしば罠に陥りがちでその恐怖から周りに打ち明けることを困難に感じてしまうものです。ですが、被害者は決してひとりで抱え込むべきではありません」と述べており、家庭内暴力を受けている被害者には然るべき機関に相談するようにとアドバイスしている。

画像は『BBC News 2018年9月28日付「Killer husband filmed wife’s last moments before murder」(NOTTINGHAMSHIRE POLICE)』『The Sun 2018年10月14日付「‘IT WAS SO COLD’ Heartbroken mum reveals how daughter’s killer husband stabbed her through the heart then texted to say ‘sorry’」(Credit: MIRRORPIX)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)