IVF治療中に夫と愛人の精子をすり替え妊娠・出産した女(画像は『Metro 2018年9月3日付「Wife swaps husband’s sperm for her lover’s during IVF treatment」(Picture: Vesti.ru/ east2west news)のスクリーンショット)

写真拡大

高額とされるIVF(体外受精)治療を経て授かった子供。しかし実は、自分と血の繋がりなど全くなく妻の愛人の子供であったと知った時の夫の衝撃はいかがなものか。このほどロシアで、女性が愛人の精子を夫のものとすり替えることを認めていたクリニックが訴えられた。『Metro』などが伝えている。

ヤーナ・アノーヒナ(38歳)は、当時夫であったマキシム・アノーヒンさんとの間に、長期のIVF(体外受精)治療を試み妊娠に成功、男児を出産した。マキシムさんは我が子と信じて疑わない男児にティモフェイと名付けて可愛がり、懸命に育てた。

ところが2人は1年後に破局を迎えた。その時になってヤーナから、ティモフェイちゃんは愛人との子供であるという衝撃的な事実を打ち明けられ、マキシムさんは愕然となった。妻を100%信頼していたマキシムさんにとって、信じられない気持ちでいっぱいだったという。

しかしその後、マキシムさんは訴訟を起こした。「治療費用は夫に払わせたいが、子供の父親は愛人であってほしい」という身勝手な思いを抱くヤーナの願いを聞き入れ、IVF治療中にマキシムさんの精子と愛人のそれをすり替えることを認めたモスクワのクリニックを訴えたのである。この件に関してクリニックの女医は、メディアに詳細を語ることを拒否している。

さらにDNA検査でも、ティモフェイちゃんはマキシムさんの実子でなかったことが証明された。マキシムさんの訴えは認められ、反道徳的な行為と経済的負担を負わせたことに対して4,600ポンド(約66万円)の損害賠償金が支払われることになった。しかしマキシムさんは、あくまでも「お金ではなく正義のために訴えた」と主張している。

「今後、私のように妻に騙される男性が増えないように注意喚起を促すつもりで、今回メディアに公表しました。こんなことは起こるべきではないのです。」

現在、ヤーナはティモフェイちゃんの実父である男性と交際しており、マキシムさんは新しいパートナーとの間にIVF治療なしで男児が誕生している。今は幸せだが、元妻に騙され、愛人の子供を息子と呼んで1年間可愛がり育ててきたことは、決して忘れられることではないとマキシムさんは話している。

このニュースを知った人からは、「元妻もクリニックも最低だな」「こんな騙し方って残酷すぎる」「人として疑うレベルだろう、これは。元妻には処罰が下されて然るべきだ」「この女には吐き気がする」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年9月3日付「Wife swaps husband’s sperm for her lover’s during IVF treatment」(Picture: Vesti.ru/ east2west news)のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)