XFN-ASIAによると、中国は5日、欧州航空機製造大手エアバスの中型旅客機「A320」を約100機（約70億ドル）購入する。交渉関係筋がAFP通信に明らかにした。エアバス関係者はこれまでに、フランスを訪れる中国の温家宝首相が5日、ドビルパン仏首相と会談し、共同記者会見でエアバス機の発注を発表すると明らかにしていた。エアバスのA320は中型単通路旅客機（180人乗り）。市場に導入されて17年になるが、いまだにエアバスのラインナップのなかで最も人気のある機種だ。

　　中国の航空機市場では現在、米ボーイング製の航空機が約60％のシェアを占め、エアバスは28％と後れを取っている。エアバスは中国での市場占有率を少なくとも50％にすることを目標にしている。同社はこれから20年間に中国で1600機を販売できると見込んでおり、一部の機体については、中国国内での組み立ても視野に入れ、4日には、本社のある仏トゥールーズで中国側と協力合意を結んでいる。昨年、中国の航空旅客数は前年比16％増加して、1億2200万人となっており、これは世界市場の成長率の2倍のペース。【了】