CBS MarketWatchによると、2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月物は、今後米国で寒冷な気候が予想されていることから、需給逼迫（ひっぱく）懸念が高まって買われ、一時、11月9日以来の高値となる1バレル＝59.55ドルをつけた後、前日比85セント高の1バレル＝59.32ドルと続伸して引けた。ガソリン1月物は、同4.87セント高の1ガロン＝1.6113ドルと続伸、暖房油も同3.33セント高の1ガロン＝1.772ドルと続伸して引けた。

　　米労働省が2日に発表した11月の雇用統計で、同月の非農業部門就業者数（軍人を除く、季節調整済み）が、7月以来の高水準となる前月比21万5000人の増加となり、米経済が回復傾向にあるとの見方が市場に広がったことに加え、OPEC（石油輸出国機構）の加盟国であるベネズエラとナイジェリアが、原油価格の下落に警戒感を示したことなども相場を押し上げた。

　　天然ガスは、米エネルギー省が1日に発表した11月25日までの週の天然ガスの週間在庫が、前週比490億立方フィート減と、市場予想を上回る減少となったことから、需要逼迫（ひっぱく）懸念が高まって買われ、一時、10月27日以来の高値となる100万Btu＝13.97ドルをつけた後、前日比90.4セント（6.9％）高の100万Btu＝13.931ドルと大幅続伸して引けた。【了】