XFN-ASIAによると、米証券大手のモルガン・スタンレーは、今年10月までの自動車販売台数が前年比11.3％増と順調な伸びを示しているものの、利益は半減するなど企業間の競争が激化しており、2006年の中国の自動車産業は不採算に陥る可能性があると指摘した。

　　モルガンによると、今年は利益率が3.8％に減少、投資収益率も8.1％に減少しているとし、中国の現地メーカーは、原材料価格の高騰や自動車価格の低下などで収益を圧迫されているという。モルガンは、2006年の自動車需要を前年比15-20％増、生産能力を同20％増と予測しているため、需要に対する生産能力の超過が拡大する可能性がある。これまでの報道では、自動車メーカーや販売店は、昨年末時点で約80万台の在庫を抱えていると伝えられている。モルガンによると、今年の工場稼働率は昨年の76％から73％に低下することが予想され2007年の見通しはさらに厳しいとしている。【了】