XFN-ASIAによると、米自動車最大手GM（ゼネラル・モーターズ）が今週、発表した北米工場12カ所の閉鎖と3万人規模の人員削減を柱とする大規模なリストラ計画は、米自動車業界に大きな衝撃を与えたが、米自動車2位のフォード・モーターのビル・フォードCEO（最高経営責任者）は22日、首都ワシントンのプレスセンターで講演し、同社はリストラ計画の発表を急がない、と述べた。

　　フォードも現在、リストラ計画を取りまとめているが、同CEOはリストラ計画については従来通り、同社米大陸部門のマーク・フィールズ新社長がまとめた計画を12月中に取締役会に提出し、詳細の発表は1月になる、と述べた。また、同CEOは同計画では工場閉鎖も含まれる見通しが強い、と語った。また、同CEOは講演で、ハイブリッド車や代替燃料車開発に米政府の援助を求める考えを明らかにした。

　　米経済紙ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、フィールズ米州部門社長は、先週、従業員向けの電子メールメッセージの中で、北米のホワイトカラー従業員4000人の人員削減を2006年第1四半期に行うと明言している。同社は2005年第3四半期に2億8400万ドルの赤字を出している。米信用格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、北米でフォード製トラックやSUV（スポー ツ多目的車）への需要が減少しているため、同社の長期債務（社債）格付けを引き下げる方向で検討中と発表している。【了】