フランスFWエムバぺ【写真:Getty Images】

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エムバペとベルギーのコーチを務めるアンリ氏の抱擁に脚光

 サッカーおワールドカップ(W杯)ロシア大会は10日、準決勝を行い、フランスが1-0でベルギーに勝利。3大会ぶりに決勝進出を決めた。試合後にはフランスの超新星、19歳FWキリアン・エムバペと、同国代表のレジェンドFWでベルギーのコーチを務めているティエリ・アンリ氏が健闘を称え抱擁。涙で健闘を称えるシーンを、海外メディアが紹介している。

 過去から現在へ――。フランスの魂が継承される印象深いシーンだった。準決勝の激闘を終えた後、エムバペとアンリ氏がかっちりと抱擁を交わした。アンリ氏は左手でエムバペの頭を引き寄せ、右手を背中に回して抱きしめている。エムバペの目には涙のようなものも見える。

 エムバペはアンリ氏と同じくモナコでデビュー、類まれなスピードを武器にする姿から、“アンリ2世”とも呼ばれ、アンリ氏はあこがれの存在だった。

 アンリ氏は現在フランスを率いるデシャン監督らと共に、1998年の初優勝に貢献したフランスのレジェンド。2016年からベルギーのコーチを務めている。立場上、素直に母国の決勝進出を喜ぶことはできないだろうが、静かなエールということだろう。

 メキシコのサッカー専門メディア「Invictos」の公式ツイッターは「ある日尊敬する人に写真を頼む、次の日ではワールドカップの準決勝で彼を敗退に追い込む。キリアム・エムバぺ、フランスの主役、ベルギー代表アシスタントのティエリ・アンリとの決戦を制したこれがサッカーだ」とツイートし、抱擁シーン、そして幼少期の2ショットを公開している。

 アンリ氏の思いも胸に、エムバペはファイナルに臨む。(THE ANSWER編集部)