XFN-ASIAによると、米自動車最大手のGM(ゼネラル・モーターズ)は9日、2001年の通期最終利益を最大4億ドル(約470億円)過大に計上していたと発表した。GMがSEC(米証券取引委員会)に提出した報告書によると、自動車部品の供給元に対する債権を利益として計上していたためという。

　　2001年通期の最終利益で過大に計上していた額は3−4億ドルで、当初発表していた利益の25−35％に当たるとしている。同社は、2002年以降の決算についても、必要に応じて修正する方針だが、修正による大きな影響はないという。

　　GMによると、現在も決算報告書を精査中だが、2005年の有価証券報告書の提出前には終了させ、適切な措置を取るとしている。GMは先月、同社の年金給付や先月経営破たんした元子会社で自動車部品会社のデルファイとの取引に関する会計処理をめぐって、SECから召喚状を受け取っていた。9日のGMの株価は前日比1.23ドル(4.76％)安の24.63ドルと大幅安で引けた後、時間外取引では、同日終値比0.12ドル(0.49％)高の24.75ドルと反発して推移した。【了】