CBS MarketWatchによると、米ICSC（国際ショッピングセンター協会）は3日、米主要小売チェーンの10月の既存店ベースの売上高を発表した。それによると、効果的な販売促進活動に加え、ハリケーン被害で抑えられていた消費者の購買意欲が再燃したことを受け、1日に上方修正されたICSC予想の前年同月比4％を上回る同4.4％の増加となった。特にティーン向け衣料品と高級品の販売が好調だったとしている。

　　ティーン向けアパレルチェーンのアバクロンビー＆フィッチは、同31％増と大幅な伸びを示し、市場予想の平均値の2倍となった。また、米小売最大手のウォルマート・ストアーズは、市場予想と同水準の同4.3％増となり、11月にも好調な業績が期待できるとの見通しを示している。米卸売りチェーンのコストコ・ホールセールも市場予想の7.9％増を上回る10％増、米ディスカウント・チェーン大手ターゲットも、市場予想の4.7％増を上回る5.7％増となった。米百貨店大手ディラーズも市場予想の0.2％増を大幅に上回る8％増となった。

　　一方、米百貨店最大手のフェデレーテッド百貨店は、市場予想の0.9％増を下回る1.6％減となり、ウィルソンズ・ザ・レザー・エキスパーツも、市場予想の7.2％増を大幅に下回る17.4％減となっている。【了】