【ファンキー通信】北海道はパトカーもでっかいどう!?

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 ふと考えた。護送車といえばバスサイズの大きさだけど、バスサイズのパトカーって見たことないよな〜って。まあ、パトカーはパトロールしたり、不審な人物や車両を追跡したり、「小回り第一!」というような印象を受けるので、バスサイズである必要はないのだが。でも暴走族や暴力団など、大人数を一斉検挙する場合は護送車いらずで便利なのでは?

 ということで今回注目したのが、10月から北海道函館市で運行を開始した「パトカーバス」。路線バスを白と黒に塗装してパトカーに見立てたというこのバスは、北海道警察函館方面本部と函館バス株式会社が連携して作られた。

 車体前後の上部を赤く塗って赤色灯に見せるなど、細部まで凝った作りになっているようだ。今年4月に北海道で施行された安全な街づくりに関する条例の一環として運行をスタートしたそうなのだが、例えばスピード測定装置や動態表示器などやっぱり中身もパトカーならではの装備があるの?

 「外見がパトカーというだけで、装備は普通のバスと全く同じですよ。ただ無線は付いているので、怪しい人や事故を見かけたらすぐに営業所へ連絡→警察へ通報というルートはできています。それと、車体正面にある警察のマークは本物です」(函館バスの森さん)

 なるほど・・・。では、「週1回は警察官が運転、お客さんを乗せながらパトロールしちゃいます!」なんて企画があったりして??

 「あるわけないじゃないですか・・・(笑)。特別な装備はしていませんが、車体に『ストップ・ザ・交通事故死』などの文字を記して、安全を呼びかけています」(同上)

 お話を聞くと、どうやら「バス型のパトカー」というわけではないみたいだが、見た目はパトカーそのものの配色なので人の目を引くことは必至。街で見かければ、気が引き締まることだろう。このパトカーバスは、平成21年まで函館市内3路線で運行される。

 函館では以前、「パトカー市電」がお目見えして人気を集めたことがあるのだとか。函館の人って、もしかしてパトカーに対するこだわりがあるのかも。(文/verb)