オーディションにより厳選された15名の精鋭ダンサーたち

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ダンスのCMで有名な『武富士ダンサーズ』の新作映像がまた世間に流れ始めた。今度は80秒ものロングバーション。「レッツゴー!」という掛け声で始まるあのテーマ曲(※1)に乗って、オーディションで選ばれた新生メンバーが登場する。今回は、振り付けと監修にダンスユニットTRFのメンバー「SAM」・「CHIHARU」・「ETSU」を迎え、ヒップホップの要素が加わった。

 姿を消して1年半、「あのCMがもう一度見たい…」という声に応えて、ついに4代目が蘇った。だが、過去のダンスのバージョンアップだけでなく、露出される舞台が変わった。街頭の屋外ビジョンでの配信、映画館のシネアド用映像(映画館の劇場用CMとして放映)や、専用のWebサイト上(※2)での動画配信などで、7月8日にスタートを切った。

 『武富士ダンサーズ』の誕生は、1991年までさかのぼる。12人のダンサーたち(初代は男性2人も混在)によるテレビCMが原点。その当時は“ 異質なCM ”と捉えられたが、インパクトは非常に大きかった。その後、続編が誕生。段々とクールに思えてくる踊りとバックミュージックの躍動感が見事に組み合わさり、視聴者に深く浸透していった。今回、原点であるテレビCMから離れて復活した背景には、消費者金融業のテレビCMは「啓発的内容」に則していなければ、放映が難しくなったという事情がある。目立つ舞台があっての『武富士ダンサーズ』ではあるが、4代目の新プロジェクトは、テレビという枠にあえてこだわらなかった。これまで各シリーズとも、しっかりとイメージを残してきた実績があり、またブロードバンドの普及により動画を配信できる環境が整っているからだ。専用サイト「DANCE-CH.TV」には一企業コンテンツの枠を超えた内容により、アクセスが殺到しているという。

 武富士の宣伝部にも多くの問い合わせや取材依頼が寄せられている。その一部を紹介する。

――映像を収めたDVDの発売有無について
「現在はないが、専用Webサイト上で10月初旬に始まるキャンペーンにおいて、抽選1,000名様にDVDなどをパッケージしたセット品をプレゼントする用意があります」

――新しい振り付けについて教えてほしい
「今のところ専用のWebサイトで公開している映像がフルバージョンなので、申し訳ございませんがそれを見て研究してください。またよろしければ、上記のDVDがもらえるキャンペーンや9月22日に発売された情報誌「ぴあ」の特集ページ(ダンスレッスンブック/振付連続分解写真)で紹介されているので参考にしてください」

 今回は、ダンサー個人にもスポットを当てた。それぞれの動画メッセージ付のブログページを専用Webサイトに併設。ダンサーそれぞれが、携帯電話の端末などから撮影画像やメッセージ投稿を簡単に更新できるシステムを採用した。『武富士ダンサーズ』は15秒・30秒という従来のテレビCMの枠を越えて、ダンサーひとり一人の“生の声”を届けていく。今後、実際の観客の前でダンスを披露する可能性について、担当者は「詳細は決まっておりませんが、鋭意検討中。可能性としては80%くらいでしょうか」と語っていた。近い将来、“生”であのダンスを見ることができるかもしれない。

(※1)バックに流れる楽曲はおなじみのジョー・リノイエ作の「シンクロナイズド・ラブ」(東芝EMIよりCD化されている)。今回は、映像に合わせインパクトのあるアレンジが加えられ「SYNCHRONIZED LOVE CENTRAL」という曲名になった(そのバージョンのパッケージ化については未定)

(※2)DANCE-CH.TV http://www.dance-ch.tv/ -武富士ダンサーズウェブサイト