“王手”は連覇だけじゃない?広島投手陣にかかる大記録とは…
◆ 生まれ変わった先発陣
広島がセ・リーグ連覇に王手をかけた。
14日にマツダスタジアムで行われたDeNAとの一戦に5-4で勝利し、優勝マジックはあと「1」。37年ぶりのリーグ連覇と26年ぶりの本拠地胴上げはもう目前に迫っている。
今季も圧倒的な力でセ界を席巻している広島。その原動力のひとつとなっているのが、若手投手たちの躍動だ。
先発3本柱の一角であり、投手陣の精神的支柱だった黒田博樹が現役を引退。さらに沢村賞を受賞したジョンソンも開幕早々に戦線離脱を強いられるなど、かなり不安の多いスタートとなったが、蓋を開けてみればチャンスを与えられた期待の若手たちが大活躍。それぞれがきっちりと役割をこなし、勝ち星を積み重ねた。
この2年のチーム内勝利数の上位5選手を比べてみると、2年連続で名前を連ねているのは野村だけ。リーグ屈指の強力打線がもたらす援護があるとはいえ、これだけの若手が台頭してくる土壌があるのが広島の大きな強みである。
【2016年・勝利数トップ5】
野村 祐輔:16勝3敗 防2.71
ジョンソン:15勝7敗 防2.15
黒田 博樹:10勝8敗 防3.09
ヘーゲンズ: 7勝5敗 防2.92
福井 優也: 5勝4敗 防4.34
ジャクソン: 5勝4敗 防1.71
【2017年・勝利数トップ5】
薮田 和樹:14勝3敗 防2.42
岡田 明丈:12勝5敗 防3.63
野村 祐輔: 9勝5敗 防2.95
大瀬良大地: 9勝2敗 防3.65
九里 亜蓮: 9勝5敗 防3.74
◆ 12年ぶりの大記録へ!
シーズン途中で中継ぎから先発に転向した薮田が勝ち頭の14勝。2年目の岡田明丈が12勝で続く。
注目すべきは薮田と岡田に次ぐ3人。昨年の勝ち頭の野村と今季から先発復帰した大瀬良、そして先発・中継ぎにフル回転の九里が13日のDeNA戦で勝利を挙げ、3人がそれぞれ9勝で並んだ。
残りの9試合でこの3人が1勝ずつを挙げれば、2ケタ勝利が5人に。5人以上の投手が2ケタ勝利を達成するとなると、2005年のロッテ以来で12年ぶりの出来事となる。
このシーズンのロッテは6人が2ケタ勝利を達成。投打にハイレベルな戦いぶりで31年ぶりの日本一まで駆け上がった。
【2005年・ロッテの2ケタ勝利】
渡辺 俊介:15勝 4敗 防2.17
小林 宏之:12勝 6敗 防3.30
セラフィニ:11勝 4敗 防2.91
小野 晋吾:10勝 4敗 防2.81
久保 康友:10勝 3敗 防3.40
清水 直行:10勝11敗 防3.83
また、広島では2013年に4人が2ケタ勝利を達成。この年チーム3位に入り、1997年以来で16年ぶりのAクラス入りを果たしている。
【2013年・広島の2ケタ勝利】
前田 健太:15勝 7敗 防2.10
野村 祐輔:12勝 6敗 防3.74
バリントン:11勝 9敗 防3.23
大竹 寛 :10勝10敗 防3.11
このうち今なおチームに在籍しているのは野村だけとなったが、それもこの4年の間に獲得した若手が台頭してきたことの裏返し。しっかりとしたスカウティングと編成・育成力がここでも垣間見える。
連覇を達成しても、注目すべき“王手”はつづく。野村、大瀬良、九里の3人は王手をかけている2ケタ勝利を達成することができるのか。残り「1」となったマジックとともに、個人の戦いからも目が離せない。
広島がセ・リーグ連覇に王手をかけた。
14日にマツダスタジアムで行われたDeNAとの一戦に5-4で勝利し、優勝マジックはあと「1」。37年ぶりのリーグ連覇と26年ぶりの本拠地胴上げはもう目前に迫っている。
今季も圧倒的な力でセ界を席巻している広島。その原動力のひとつとなっているのが、若手投手たちの躍動だ。
先発3本柱の一角であり、投手陣の精神的支柱だった黒田博樹が現役を引退。さらに沢村賞を受賞したジョンソンも開幕早々に戦線離脱を強いられるなど、かなり不安の多いスタートとなったが、蓋を開けてみればチャンスを与えられた期待の若手たちが大活躍。それぞれがきっちりと役割をこなし、勝ち星を積み重ねた。
【2016年・勝利数トップ5】
野村 祐輔:16勝3敗 防2.71
ジョンソン:15勝7敗 防2.15
黒田 博樹:10勝8敗 防3.09
ヘーゲンズ: 7勝5敗 防2.92
福井 優也: 5勝4敗 防4.34
ジャクソン: 5勝4敗 防1.71
【2017年・勝利数トップ5】
薮田 和樹:14勝3敗 防2.42
岡田 明丈:12勝5敗 防3.63
野村 祐輔: 9勝5敗 防2.95
大瀬良大地: 9勝2敗 防3.65
九里 亜蓮: 9勝5敗 防3.74
◆ 12年ぶりの大記録へ!
シーズン途中で中継ぎから先発に転向した薮田が勝ち頭の14勝。2年目の岡田明丈が12勝で続く。
注目すべきは薮田と岡田に次ぐ3人。昨年の勝ち頭の野村と今季から先発復帰した大瀬良、そして先発・中継ぎにフル回転の九里が13日のDeNA戦で勝利を挙げ、3人がそれぞれ9勝で並んだ。
残りの9試合でこの3人が1勝ずつを挙げれば、2ケタ勝利が5人に。5人以上の投手が2ケタ勝利を達成するとなると、2005年のロッテ以来で12年ぶりの出来事となる。
このシーズンのロッテは6人が2ケタ勝利を達成。投打にハイレベルな戦いぶりで31年ぶりの日本一まで駆け上がった。
【2005年・ロッテの2ケタ勝利】
渡辺 俊介:15勝 4敗 防2.17
小林 宏之:12勝 6敗 防3.30
セラフィニ:11勝 4敗 防2.91
小野 晋吾:10勝 4敗 防2.81
久保 康友:10勝 3敗 防3.40
清水 直行:10勝11敗 防3.83
また、広島では2013年に4人が2ケタ勝利を達成。この年チーム3位に入り、1997年以来で16年ぶりのAクラス入りを果たしている。
【2013年・広島の2ケタ勝利】
前田 健太:15勝 7敗 防2.10
野村 祐輔:12勝 6敗 防3.74
バリントン:11勝 9敗 防3.23
大竹 寛 :10勝10敗 防3.11
このうち今なおチームに在籍しているのは野村だけとなったが、それもこの4年の間に獲得した若手が台頭してきたことの裏返し。しっかりとしたスカウティングと編成・育成力がここでも垣間見える。
連覇を達成しても、注目すべき“王手”はつづく。野村、大瀬良、九里の3人は王手をかけている2ケタ勝利を達成することができるのか。残り「1」となったマジックとともに、個人の戦いからも目が離せない。