ウェブで50万人を惹きつけた漫画『映画大好きポンポさん』待望のコミックス発売&アニメ化も!?

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2017年4月にイラスト・漫画投稿サイト「pixiv」に公開され、すぐにSNSで話題をかっさらい、数ヶ月で50万ビューを超えた人気ウェブマンガ『映画大好きポンポさん』(杉谷 庄吾【人間プラモ】作)のコミックスが8月26日、KADOKAWAより発売された。
そして、その書籍の帯に「アニメ化企画進行中!!」という文字があることが分かった。

■50万人を熱狂させた「ポンポさん」の魅力とは?

作品の舞台は映画の都・ニャリウッド。敏腕映画プロデューサーのポンポさんは、役者やスタッフのポテンシャルを見抜き、才能を十二分に発揮させる、まさに銀幕の申し子と呼ぶべき存在だ。

一方、主人公・ジーンは、まさに“映画の虫”という言葉が似合うアシスタントスタッフで、映画が好きという気持ちだけで、この映画業界に飛び込んだ。そして、もうひとりのキーキャラクター・ナタリーは、ニャリウッドに憧れて田舎から出てきたもののオーディション30連敗中の女優のたまごだ。



そんな彼らに共通するのは、タイトル通り「映画大好き」なところ。それを象徴するのが、各キャラクターの登場時に紹介される「好きな映画3本」だ。

ポンポさんは、『セッション』『デス・プルーフ』『フランケンウィニー』。
ジーンは、『スティング』『ファント・クラブ』『タクシードライバー』。
ナタリーは、『マルセルのお城』『秘密の花園』『バベットの晩餐会』。



映画に詳しい読者なら、一発で性格がわかってしまう絶妙なチョイスで、彼らの映画に対する思いを受け取ることができるだろう。

そんなキャラクターたちが織りなす映画製作の現場の日常から物語はスタート。
ポンポさんが撮るのはいつもB級お色気アクションばかり、ポンポさん曰く「泣かせ映画で感動させるより、おバカ映画で感動させる方がかっこいいでしょ?」とのことなのだが、ある日、ジーンがポンポさんに脚本を手渡され、監督デビューをオファーされるところから物語は一気に加速する。



ジーンは、ポンポさんが語る"名作"を撮ることができるのか? そして、彼らは名作が生まれる瞬間を目撃することになるのだが――?

映画をつくる現場を通して"創作"することの喜びが溢れ出し、エンディングの最後のコマで頂点に達する読後感はまさに爽快の一言だ。

■映画ファンなら思わずニヤリとするオマージュも読みどころ

コミックスのところどころに、映画好きなら思わず反応してしまうオマージュが詰め込まれている。たとえば、コミックスから追加されたチャプタータイトルは、ジーンの好きな映画の一本『スティング』を思い起こさせるし、ペーターゼンフィルム社のロゴや、オールドアメリカンなシアター風の目次デザインにも注目したい。

映画愛が溢れんばかりの本作だが「映画は観たことがあるけど、ジーンほど詳しくない」という読者も多いはず。そんな読者にこそ、ポンポさんたちの映画づくりに対する情熱を肌で感じてみて欲しい。ものをつくるときに出会える喜びと感動にきっと出会えるはずだ。

描きおろし漫画「ポンポさんの映画の小部屋」や、それぞれの「好きな映画3本」を解説したコラムなども読みどころの一つ。
そして何より気になる「アニメ化企画進行中!!」という帯での発表。詳細は続報を待つしかないが、まさに映像化を待ち望まれた作品であることは間違いないだろう。

(新刊JP編集部)

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