16歳の少女に産ませた2か月の長女を殺害!「死亡後に聞こえた笑い声」の無神経
子どもの母親は16歳で出産
生後2か月、まだ首もすわらない赤子を殺害した疑いで6月28日に逮捕されたのは、父親で静岡県沼津市に住む会社員、郷家郁也容疑者(23)。
逮捕容疑は昨年12月2日、殺意をもって璃愛ちゃんの頭部に何らかの暴行を加えたことにより、同月9日、璃愛ちゃんを静岡市内の病院で死亡させたというもの。
郷家容疑者自ら璃愛ちゃんを病院に連れて行ったが、虐待の可能性が浮かび上がった。
「病院から連絡があり頭部に複数の傷、全身に複数のあざがあることから、重篤な事案だとして警察へ通報しました」
と保健福祉センター担当者が、沈痛な面持ちで語る。
婚姻届を提出しない理由について、「家族と話し合って出産することを決めたようで“父親とは入籍はせずに実家で育てる”」と璃愛ちゃんの母親から聞いていた。
昨年9月、16歳で出産した母親は、事件当日、外出していたという。
若い夫婦の出産・育児を、保健福祉センターは見守り、
「昨年10月、11月と保健師が実家を訪問し、発育は良好との報告を受けています」
と前出・担当者。昨年12月5日にも訪問予定だったが、事件はその直前に起きた。
富士宮市出身の郷家容疑者は、離婚した母親と暮らしていた。中学時代はバスケットボール部に所属し、髪型は丸刈り。ぽっちゃりした体形だったと、同級生が証言する。
「登校中に、急に歩道でガチで寝始めたことがあった。変わったやつだった。人の注目を浴びるためにウソばっかりついていたから、みんなにいじめられていましたね」
中学卒業後、高校に進学。祖母が近所の知り合いに、孫の高校合格を伝えていた。
祖母に声をかけると
「僧侶を養成する山梨県内の高校に行ったみたいでね。学費もほとんどかからないみたいで、“前向きに頑張ってくれてよかった”ってうれしそうに話していましたね」
と近所の主婦。
「それがこんなことに……。おばあちゃんが不憫でねぇ。毎日、犬の散歩をされるんだけど、逮捕されてから全然姿を見なくなっちゃって……」
と心配する。
自宅の庭先に、容疑者の祖母がいた。本誌記者が声をかけると、
「もう関係ありませんから」
ときっぱり。自宅へ姿を消した。
郷家容疑者は高校卒業後、焼き肉店で働くなどした後、富士宮市内のキャバクラでボーイになった。当時を知る女性スタッフは、
「3〜4年前かな、1年ぐらい働いていましたね。カッコいいわけでもないし、仕事ができるわけでもない」
郷家容疑者の元同僚は、
「トラブルかなんかで富士の店を飛んで(=姿を消して)、静岡市内のキャバで働いていました。彼女も静岡の子だよね? そのとき出会ったんじゃないかな。16歳で年齢隠して働いている子も多いからね」
昨年9月ごろ、郷家容疑者は沼津市内に引っ越し、風俗店などを経営する会社に職を得ていた。同じマンションに住む男性が、郷家容疑者と内縁の妻を目撃していた。
「彼女は黒髪で地味っていうか、普通の子。最近までいましたよ。子どもが亡くなった後に、男女が楽しそうに笑う声も聞こえたけど、どんな神経なのか」
実の父親にあざがつくほど虐待され、命を奪われた生後2か月の璃愛ちゃん。あまりにも悲しい事件だ。