今回は先頃、お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建(44歳)と結婚した、モデルで女優の佐々木希。顔が(ほぼ完全な)左右対称で、顔を上下に3等分したときの「三停」もほぼ同寸の理想的な美貌。ただ顔相に強さがなく、人形美的で、自力で人生を切り開く女相ではない。

 彼女は額がとても広く、艶もよく、なかなか知恵者で(表現を変えると計算高く)、強運の持ち主だ。
 今回の結婚も、中年のお笑い芸人が、15歳も年下の美貌の女優を射止めた―と、とらえる向きもあろうが、相学的に観れば、佐々木は口相・鼻相に勢いがなく、眉と目が優しく、年上の(成功した)大人の男に頼る人生が最もフィットする女相。佐々木の側に、より利の多い結婚だったように、相学の徒には見える。

 彼女は丸額(女額の代表格)で口相がおとなしく、女性的な心性の持ち主。目頭にやや切れ込みがあって、眉を細く長く作っており、交わりにおいても女らしい反応で、相手男性を感激させる。
 唇が薄めで、受動愛・自己愛の下唇のほうが厚く、能動愛・他者愛の上唇がかなり薄くて、受け身一方の愛戯を好む。その上唇が、横から観たときやや出っ張り気味なのは、性的に早熟で、エロスに対する好奇心が旺盛な相。
 性ホルモンタンクの臥蚕(下瞼のサヤエンドウ形の部分)の張りは悪くないものの(以前から)色艶がよくなく、性的なポテンシャルはあまり高くない。やや二重アゴで、眼光が弱く、小口ときて、中年以降、淫蕩さが一気に増す相だ。現時点の【淫乱度】は「3」。

 シャープな鼻筋で、横から観ると段があり、神経質で頑固な一面を持つ。金甲(小鼻)に張りがなく、歯列のU字もかなり小振りで、スタミナには恵まれず、セックスは淡泊。もみあげが濃くて広く、生来の眉形が吊り上がりで、男性的な要素も備えているものの、【絶倫度】は「2」寄りの「1」とかなり低い。
 風門(耳の穴の手前にある切れ込み)が良形で先天的名器度は高めながら、口元の肉付きがやや薄く(表情の上で)ユルみがちで、後天的な名器度は低め。トータルで観て、【名器度】は「2」寄りの「3」。
 すっきりした口元と弓なりに変化してきた眉形はあげまん要素。反面、金甲相と臥蚕相がマイナス要素。最重要ポイントの眼形があげまん相ではなく、【あげまん度】としては「2」。

 丸目で人中(鼻下の縦溝)が短いのは、男性の誘惑に乗せられやすい尻軽相。彼女は補弼(ほひつ=頬骨と鼻に挟まれたエリアの下部分)がふくよかに発達していて、これは人気運の強さを示し、異性の好意を集めるモテ相でもある。
 本連載ではモテ相は【尻軽度】に算入するため、「3」寄りの「4」と高くなった。

【劉飛昶プロフィール】
劉飛昶(リュウ・ヒチョウ) 観相学・東洋運命学・心理学などを独学。セクソロジーにも通じ、女相から性感の特徴などを観極め、現代にフィットした〈新〉淫相学の研究に取り組む。淫相学とは、観相術の中でも男女の交わりに主眼をおいた観法の総称。