選手層の厚さを見せつけた神村学園

先発した青柳貴大（神村学園）

　神村学園が攻守に格の違いを見せつけ、今大会最短時間となる56分のスピードゲームでコールド勝ちした。

　初回、一死二、三塁で3番・田中 怜央那（3年）のレフト前タイムリーで2点を先取。6番・俵森 大輔（2年）の犠牲フライ、7番・海付龍之介（3年）のレフト前タイムリーで更に2点を加え、計4点を先取した。

　4回には3番・田中怜、4番・前畑太壱（3年）、5番・島中 大輔（3年）、中軸トリオの3連続タイムリーなどで4点を加え10点差とした。

　先発の左腕・青柳貴大（3年）は初回の一死三塁のピンチをしのいで以降は、3人ずつで打ち取り、錦江湾打線に付け入るスキを与えなかった。

　「選手層が厚くなったのを実感できた」と小田大介監督。今大会好調の田中怜、前畑、島中の中軸がしっかり打っただけでなく、ここまで代打で結果を残して初スタメンだった海付が初打席でタイムリーを打った。4回戦の鹿児島玉龍戦は2年生の中里琉星が5回を完封。

この試合は背番号19の青柳が2度目の先発を任された。初戦の種子島戦は制球が定まらず仕事ができなかったが、被安打、四死球とも1で期待に応えた。「彼らはまだまだ良い野球ができる。次の試合に向けて準備をしっかりしていきたい」と小田監督は今後にも期待していた。

（文＝政 純一郎）

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