22日放送、日本テレビ「1周回って知らない話」では、元プロレスラー・佐々木健介＆北斗晶夫妻がゲスト出演。番組の調査で大半の人が「知らない」と答えた、2人の馴れ初めを語った。

2015年に乳がんを患い、右胸の全摘手術を行っている北斗。現在も薬による治療を続けているものの、昨年11月にテレビ復帰を果たしている。司会の東野幸治から「よかったですね」と声をかけられた健介は、「毎日嬉しい」と笑顔を見せた。

そんな2人は、付き合い始めたきっかけについて「アントニオ猪木さんがキューピットになってくれた」と声を揃えて答えた。

出会いは、1995年4月、猪木が主動し、北朝鮮で実現したプロレスイベント「平和の祭典」だ。当時28歳（健介）と27歳（北斗）だった2人は、イベント後に行われたレスラー同士の親睦会で初めて言葉を交わしたという。

隣に座った北斗に惹かれた健介が、意を決して話しかけるも、北斗は冷たくあしらった上、「暗いし、話もつまらない男」（再現VTRより）などと感じたという。

だが、北斗への想いが増した健介は、帰国してから程なく勇気をふり絞って電話をかけた。口下手で会話が弾むこともなかったようだが、健介は何度目かの電話で「北朝鮮で隣に座ったときに“俺の嫁さんになる人だ”って思った」と告白したという。

これを聞いた北斗も、一度冷静になると「強くて、優しくて、大人しくて、何でも言うことを聞いてくれる人」と、健介が理想のタイプだったことに気付く。その数日後、健介の家を訪れ、玉子丼を作ってあげた帰り際、健介が「何度生まれ変わっても一緒になろう」と改めて告白、2人は結婚を前提に付き合うことになった。

しかし、北斗が当時所属していた全日本女子プロレスには、三禁（酒、タバコ、恋愛の禁止）の掟があったため、プロレスを続けたい北斗は、どちらを取るべきか悩んだという。

すると健介は、2人の婚約会見の場で、松永高司会長（当時）に「彼女が納得するまでプロレスをやらせてもらえませんか？」と直訴。松永会長も「特例として認めます」と答えたことで、北斗はプロレスを続けることができるように。その後、出合って僅か40日で結婚に至った。

再現VTRが終わると「恥ずかしい」と真っ赤になった健介。北斗は「私は“遊びにおいでよ”って言われたので行った時に（健介宅の）冷蔵庫を開けた。入っていたのが、赤まむしドリンクと朝鮮人参。こいつ私のこと狙ってんなって」と大笑いしたほか、猪木についても「平和の祭典の1番の成功は、私達（の結婚）みたいな感じで喜んでくれた」と明かしたものの、この時、猪木から、パラオにある“イノキアイランド”に招待してくれると言われたことを挙げ、「待てど暮らせど（猪木から連絡が）こない」とボヤいた。

また、北斗が結婚かプロレス、どちらを取るべきか会見直前まで悩んでいた点について、「会見をした時点で引退するという話になっていたと思う」と切り出した北斗。一度は「今すぐ結婚はできない」という答えに至るも、健介から「両方取ればいいじゃないか」と言われたことを明かす。「そういう考えが一つも私の中になかった」という北斗に続き、健介も「絶対後悔する。僕と知り合って結婚したらプロレスを辞めなくちゃいけない。だから後悔をさせたくなかった」と振り返った。