これに共感したら君も社畜! 巨乳SEがブラック企業で働く日々を描くマンガが話題
残業時間の上限についての議論が世間を賑わす昨今。
月80時間、100時間など、さまざまな上限時間が主張されているが、社畜たちにとってみれば、どんな時間でも結局やることは同じ。毎日ノルマや〆切りに追われ、会社の売上をあげるために必死に働くという労働スタイルは変わらない。
クライアントから無理を言われれば、深夜作業も辞さない。プロジェクトが難航していれば連続終電は当たり前。午後3時退社? 何を言ってるんだ。誰かが代わりに仕事をやってくれるのか?
そんな、不条理を背負った社畜たちの悲哀を描いたマンガが話題になっている。
ネット上で愚痴を言い合う社畜やIT系の業界人から注目話題になっている大人気WEBマンガ『いきのこれ! 社畜ちゃん』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊)である。
◆『いきのこれ! 社畜ちゃん』とは?
ビタワン氏とうき氏が不定期にpixiv、SNS上にアップしている4コマ漫画。
システム・エンジニアで巨乳の社畜ちゃん(本名:佐倉桜花)が、残業はもちろん、休日出勤、全く取れない代休など、社畜的生活に日々苦悩する姿がコメディタッチに描かれている。
この程発売になったコミック版2巻目では、新キャラクターも続々登場。社畜ちゃんの妹・小春ちゃん(たわわJC)や社内インフラを統括するインフラさん(ツインテ眼鏡)、バイトちゃん(ガチャ廃人)といった個性豊かすぎるキャラたちも出てきて、社内も盛り上がってきた。
◆後輩ちゃんの「成長」と深まる「闇」
第2巻では、新入社員だった「後輩ちゃん」に焦点を当てた話が多かった。
登場当初は、持ち前の元気とゆとりっぽさで周囲をかき回したり、元気づけたりして、いわゆるムード―メーカー的な面が目立っていた後輩ちゃん。
2巻でもそのキャラクターに変わりはないが、ストーリーが進むと、SEとしての成長とともに、抱えている闇が見えてくる。
入社して数か月、後輩ちゃんも現実を受け入れてくる。
第1巻の3話で夢と希望を胸に面接を受けていた後輩ちゃんが、まだ学生でいる友人の「IT会社ってかっこいいイメージだよね」的な話に対して、過去の自分と重ねつつ「うちは全然チガウ」と返す姿は非常に切ないものがある。
しかし、2巻後半では後輩ちゃんが独り立ちするための仕事を任される話もあり、こちらはちょっと良い話にまとまっていて、オチがなんとも微笑ましい。
◆社畜ちゃんから得られる「癒し」は「憂鬱」の先にある
可愛いキャラクターたちが、日々理不尽な会社の命令に奮闘する様子、いわゆる「社畜あるある」ということがコミカルに描かれているのが『社畜ちゃん』の特徴なのだが、その注目すべきポイントは社会人特有の「憂鬱」なのではないかと思う。
例えば、「月曜日ネタ」。
いつからか定かではないが、SNS上でも「月曜日」に関する憂鬱ネタは、たびたび話題にあがる。
楽しい土日の休暇を過ごした後、「あ、明日は出社か」「面倒くさい打ち合わせがあるな…」などというネガティブな気持ちをSNS上の人々と共有することによって、「みんなも同じ気持ちなんだ」という不思議な共同体意識を持てるのだ。
SNS上で最近、「月曜日のたわわ」という、月曜日の憂鬱な気持ちを「おっぱいが大きい女の子のイラスト」によって緩和するという素晴らしいコンテンツが登場している。
気持ちが憂鬱なときに、可愛いもの、楽しいものを眺めると、不思議と癒されるものだ。
社畜ちゃんから得られる「癒し」は、まさにこれそのものである。
『いきのこれ! 社畜ちゃん』からは社会人の憂鬱と、可愛くてちょいエロな女の子たちによる癒しを同時に感じられる。
社畜から抜け出すための準備も必要だが、社畜生活とどのように付き合っていくか考えていくことも必要だ。憂鬱だなと思ってみたら社畜ちゃんたちの世界をのぞいてみよう。不思議と気持ちが安らぐかもしれない。
(らすとそりっど)
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月80時間、100時間など、さまざまな上限時間が主張されているが、社畜たちにとってみれば、どんな時間でも結局やることは同じ。毎日ノルマや〆切りに追われ、会社の売上をあげるために必死に働くという労働スタイルは変わらない。
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ネット上で愚痴を言い合う社畜やIT系の業界人から注目話題になっている大人気WEBマンガ『いきのこれ! 社畜ちゃん』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊)である。
◆『いきのこれ! 社畜ちゃん』とは?
ビタワン氏とうき氏が不定期にpixiv、SNS上にアップしている4コマ漫画。
システム・エンジニアで巨乳の社畜ちゃん(本名:佐倉桜花)が、残業はもちろん、休日出勤、全く取れない代休など、社畜的生活に日々苦悩する姿がコメディタッチに描かれている。
この程発売になったコミック版2巻目では、新キャラクターも続々登場。社畜ちゃんの妹・小春ちゃん(たわわJC)や社内インフラを統括するインフラさん(ツインテ眼鏡)、バイトちゃん(ガチャ廃人)といった個性豊かすぎるキャラたちも出てきて、社内も盛り上がってきた。
◆後輩ちゃんの「成長」と深まる「闇」
第2巻では、新入社員だった「後輩ちゃん」に焦点を当てた話が多かった。
登場当初は、持ち前の元気とゆとりっぽさで周囲をかき回したり、元気づけたりして、いわゆるムード―メーカー的な面が目立っていた後輩ちゃん。
2巻でもそのキャラクターに変わりはないが、ストーリーが進むと、SEとしての成長とともに、抱えている闇が見えてくる。
入社して数か月、後輩ちゃんも現実を受け入れてくる。
第1巻の3話で夢と希望を胸に面接を受けていた後輩ちゃんが、まだ学生でいる友人の「IT会社ってかっこいいイメージだよね」的な話に対して、過去の自分と重ねつつ「うちは全然チガウ」と返す姿は非常に切ないものがある。
しかし、2巻後半では後輩ちゃんが独り立ちするための仕事を任される話もあり、こちらはちょっと良い話にまとまっていて、オチがなんとも微笑ましい。
◆社畜ちゃんから得られる「癒し」は「憂鬱」の先にある
可愛いキャラクターたちが、日々理不尽な会社の命令に奮闘する様子、いわゆる「社畜あるある」ということがコミカルに描かれているのが『社畜ちゃん』の特徴なのだが、その注目すべきポイントは社会人特有の「憂鬱」なのではないかと思う。
例えば、「月曜日ネタ」。
いつからか定かではないが、SNS上でも「月曜日」に関する憂鬱ネタは、たびたび話題にあがる。
楽しい土日の休暇を過ごした後、「あ、明日は出社か」「面倒くさい打ち合わせがあるな…」などというネガティブな気持ちをSNS上の人々と共有することによって、「みんなも同じ気持ちなんだ」という不思議な共同体意識を持てるのだ。
SNS上で最近、「月曜日のたわわ」という、月曜日の憂鬱な気持ちを「おっぱいが大きい女の子のイラスト」によって緩和するという素晴らしいコンテンツが登場している。
気持ちが憂鬱なときに、可愛いもの、楽しいものを眺めると、不思議と癒されるものだ。
社畜ちゃんから得られる「癒し」は、まさにこれそのものである。
『いきのこれ! 社畜ちゃん』からは社会人の憂鬱と、可愛くてちょいエロな女の子たちによる癒しを同時に感じられる。
社畜から抜け出すための準備も必要だが、社畜生活とどのように付き合っていくか考えていくことも必要だ。憂鬱だなと思ってみたら社畜ちゃんたちの世界をのぞいてみよう。不思議と気持ちが安らぐかもしれない。
(らすとそりっど)
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