24日に行われたコッパ・イタリア準々決勝、ナポリ対フィオレンティーナの一戦で、ホームのナポリのサポーターがサッカー界にある呼びかけをした。給料の1%だけでいいから、自然災害の被災者たちに寄付してほしいというのだ。

イタリアは昨年10月の中部での地震をはじめ、今月も雪崩で多数の死亡者が出るなど、度重なる自然災害に苦しんでいる。ヴェスーヴィオ火山を近くに持つナポリの人たちは、敏感になっているのかもしれない。

ナポリサポーターは24日の試合で、ゴール裏スタンドに次のような横断幕を掲げた。


「サッカー選手たち、会長たち、ディレクターたち、そして監督たち。地震の被災者たち、家もない人たちに、給料の1%を寄付してくれ。そうしたら、君たちはスクデット獲得(優勝)さ! ちょっとだけでいいんだ」

被災者を想うコメントは各方面から聞こえており、公になっていないだけで、サッカー関係者がすでに寄付をしている可能性は十分にある。だがいずれにしても、ナポリサポーターの訴えは多くの人の心を打ったはずだ。