27日、札幌ドームで行われたプロ野球日本シリーズ北海道日本ハムファイターズ×広島カープ)第5戦は、1-1で迎えた9回裏に日本ハム・西川遥輝がサヨナラ満塁ホームラン。劇的な勝利で3連勝を飾り、日本一まであと1勝とした。

するとTBS「NEWS23」では野球解説者で広島OBでもある衣笠祥雄氏が同一戦を解説。まずは西川のホームランについて「完璧でしたね」と褒めつつも、「真ん中に投げたら打たれるっていう見本」と広島バッテリーにチクリ。

そんな衣笠氏は、勝敗を分けたポイントを「勝てる雰囲気を作った人がいる。このホームランの前に」と、2番手でマウンドに登ったメンドーサの名前を挙げた。

先発・加藤貴之がピリッとせず、2回から7回までロングリリーフとなったメンドーサは、広島打線をきっちりと封じ、スコアボードにゼロを並べた。「4回から3人ずつ3イニング、きちっとおさえる。ベンチに“この試合うちの試合じゃないの?”っていう雰囲気を作っちゃう」と絶賛した衣笠氏は、「あそこで広島がヒットを何本かでも打ってれば雰囲気は変わってた」と付け加えた。

また、第6戦では大谷翔平の先発が予定されていることについて、「間違いなく厳しいと思います」と見通しを示した同氏だったが、「負けるわけにいかない」として「センターから右方向に全員右バッターは打つ。スライダー、このボールを徹底して打ちたい。いいピッチャーですけどこのボールにはちょっと隙があります」と古巣に助言も。

さらに第7戦で黒田博樹が登板する可能性を訊かれると、「あると思います」という衣笠氏。「6戦目、野村投手がどういうピッチングをするか。ただ広島としては勝たなきゃいけません。そして7戦目、素晴らしい日本シリーズに仕上げてほしい」と期待を寄せた。