「台風といえばコロッケ」という2ちゃんねる発祥のネタが、密かに誕生15周年を迎えていた。きっかけとなったのは2001年8月21日の投稿で、2016年8月21日から22日にかけて関東に接近している台風9号とは偶然にもほぼ同じタイミングとなったのだ。

元ネタは実況スレの購入報告だった

台風と言えば...（Zengameさん撮影。flickrより）

「台風コロッケ」の元となったのは、

「念のため、コロッケを１６個買ってきました。
もう３個食べてしまいました。」

という、2001年に2ちゃんねるの「上陸秒読み実況スレッド」という、台風の様子を実況するスレへの投稿だ。前後の話の流れとは関係ない唐突な購入報告だったが、

「コロッケ食いたい
買ってこよ」「コロッケ、ほしい」
「買いすぎ･･･
でも、食べたくなっちゃったな、コロッケ。
雨がだいぶ激しくなってきたので、外出は面倒だ。」

と、スレッド内ではコロッケを食べたくなったという書き込みが相次いだ。ここで生まれた台風＝コロッケという図式がネットに広まり、現在も頻繁に使われるネタとして定着した。

そんな台風コロッケが15周年に気付いたツイッターユーザー達の間で、にわかに話題になっている。台風が頻発する季節のため、日付が被ることはおかしなことではないが、15年という長い間使われてきたことに驚きの声が上がった。

また、ここまで広まると、単なる悪ふざけだったというきっかけを知らずに台風コロッケに接する人が増えると、確かに新たな風習となってしまうかもしれないというツイートも。15年という年月の長さを考えると、家庭レベルではすでにそうなっている可能性もある。

実際にコロッケを食べる人だけでなく、積極的に台風を利用しようとするたくましい飲食店も現れ始めている。近くを通りかかった際にはつい利用してしまいそうだ。不要な外出は控えるように、と注意が繰り返されているが、場合によっては不可抗力ということでセーフだろう。