【第97回広島大会展望】広陵、広島商、如水館など伝統校は健在!激戦区の広島を制するのは?
広陵、広島商、如水館など伝統校が揃う広島県。今年も、私立、公立問わず有力校が揃い、激戦が予想される大会になっていきそうだ。
春準優勝の崇徳、第1回甲子園出場の国泰寺など伝統校が注目春準優勝の崇徳は攻守の要である菅 力也がキーマン。170センチながらパンチ力ある打撃が魅力で、捕手としてチームを引っ張る。投手では、長身から威力ある速球を投げ込む地守 敦が急成長。投打ががっしりかみ合った。さらに攻守の力量を高めて、1993年以来の甲子園を狙う。初戦は修道と府中の勝者と対戦する。
シードの広島工は、加計と福山の勝者と対戦する。春8強の如水館は好打者・持田 大和や左腕・河野 太壱など経験者が揃う。初戦は沼田と「呉から日本一」を合言葉に全員野球で勝負する呉商の勝者と対戦する。シード校の尾道商は、忠海と河内の勝者と対戦する。140キロを超える速球派右腕・藤枝 大地擁する広島国泰寺は、安西と対戦。広島国泰寺は第1回中等学校野球大会に出場。今年は甲子園100周年という記念の年だけに躍進を誓う。
ノーシードの2014年選抜出場の広島新庄は、投手力が高く、関藤 真哉、左スリークォーターから130キロ中盤の速球を投げ込む堀 瑞輝、140キロ前後の速球を投げ込む大堀 穣の3人がカギを握っている。
2年連続夏の甲子園出場を狙う広陵や古豪・盈進も注目喜多真吾(広陵)
昨夏優勝の広陵の右の技巧派サイド・肥後 皓介は最少失点で守り切る好投手。また好打者・工 遼汰、スラッガー・喜多 真吾を中心とした打線の破壊力は必見。守備も、打撃もハイレベルで、2年連続夏の甲子園出場を狙う。同ブロックではバットコントロールと長打力を兼ね備えた有田 利久を中心に強打がウリの尾道も注目だ。春8強でシードの盈進は強打のトップバッター・塩崎 陸人、3番四茂野 友就、4番原田 晃樹と能力が高い選手が揃い、強打で勝負する。初戦は西条農と三原の勝者と対戦する。同ブロックでは21世紀の県内推薦校の広が広島商と竹原の勝者と対戦する。
呉港は、スラッガー・岡本 大将が注目。1934年、夏の甲子園優勝を果たしたことがある古豪は並木学院と広島観音の勝者と対戦する。昨春の中国大会に出場、この春は県ベスト4入りした市立呉は、恵まれた体格から振り下ろす左腕・野村 秀一が注目。野村だけではなく、打線のレベルも着実にレベルアップしており、攻守ともに優れた好チーム。初戦の相手は湯来南と庄原格致の勝者と対戦する。
広島大会は7月10日に開幕。開幕カードは祇園北と広島市工となっている。順調にいけば、7月26日、甲子園球場と同じ形状、面積で作られたしまなみ球場で決勝戦が行われる。伝統校はじめ、各校が力をつけている今年の広島を制するのはどの学校になっていくのか注目をしていきたい。
(文=河嶋 宗一)
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