「完全に撤退であります。将来のことは白紙であります」――ホンダの福井威夫社長は2008年12月5日に記者会見し、フォーミュラワン世界選手権(F1)から、完全に撤退すると発表した。2009年シーズンからレースへの参加を取りやめるほか、ドライバーとの契約も解消、エンジンの供給も取りやめる。世界的な金融危機の波及で、巨額の経費がかかるF1事業のリストラに踏み切った。 「世界中のマーケットが1